mBaaSは新規アプリを開発する際に導入検討されることが多いのですが、今回の事例はすでに稼働しているアプリに対して機能追加を行う際に導入されたJリーグスタジアム(Android/iOS)を紹介します。
お話を伺ったのはデータスタジアム(株)の菅氏(写真右)とジグノシステムジャパン(株)の堤氏(写真左)です。
-- まずはJリーグスタジアムについて教えてください
Jリーグを中心としたサッカーの試合の日程や、速報、各種データを中心コンテンツとしたサッカーファンの皆様に楽しんで頂けるスマートフォン向けアプリケーションです。
プラットフォームも、AppStoreやGooglePlayだけでなく、各種携帯キャリアでのWebコンテンツとしても提供しています。
データスタジアムならではのマニアックなデータを扱うStatsStadiumや、サッカー初心者の方を対象としたFanBox等幅広くJリーグを楽しんで頂けるサービスになっていると自負しています。
-- mBaaSで使っている機能は何でしょうか
現在、データストアと会員管理、そしてプッシュ通知を利用しています。追加開発したtoto予想のデータやアンケートを保存しています。その際に会員管理も利用しています。管理画面が分かりやすいので、運用担当者やマーケティング担当者でも難なく扱えるのが良いと思っています。
後は無料で使い始められるのがポイントでした。元々開発にかかるコストを下げたいと考えていて、それは開発工数はもちろん開発期間の短縮も大事でした。ニフティクラウド mobile backendを知ったのはその頃で、無料からと言うこともあってすぐに導入を決定しました。
もし無料でなかったとしたら稟議が必要になりますし、他社比較も徹底的に行わないといけなかったと思います。ニフティクラウド mobile backendについては少し触った段階で要求を満たしそうだと思えたのですぐに導入を決断しました。
-- 実際に使ってみていかがでしょうか
よくある機能を実装せずに済んでいる分、開発スピードは大幅に向上しました。SDKの習得もさほど時間がかからず開発に入れています。開発コストについても思った通り抑えられていて、管理画面のような作るのに時間がかかる部分についても実装せずに済んで良かったと思っています。
ただ、mBaaSはスマートフォンアプリ向けに作られたサービスなので、Webブラウザから使うには多少カスタマイズが必要でした。その点は自分たちで解決しています。
-- mBaaSに期待する点はありますか
Jリーグスタジアムでは課金の仕組みが多い(スマートフォン、キャリア、その他)ので、それらを一元管理できればと思っています。後、私たちのサービスではニフティクラウド(IaaS)とニフティクラウド mobile backendを組み合わせているのですが、連携してくれると嬉しいなと感じています。例えばプッシュ通知を送るとアクセスが一気に増えるのですが、それに合わせてニフティクラウドのロードバランサを調整していました。それがmBaaSの管理画面からできたり自動的に調整させると嬉しいですね。
後はとても便利に使わせてもらっているだけにサービスをずっと継続して欲しいという思いもあります。突然終了なんてなったらとても怖いです。
-- mBaaSを使った開発で苦労した点はありますか?
実際のところ、あまりありませんでした。ただ、開発していて詰まった時にサポートへ問い合わせたことはあります。その際には日本の企業ということもあって質問しやすかったです。サービスによっては問い合わせをしても返ってこないことがあるので、その点は安心感がありましたね。
-- mBaaSを導入で迷っている方に一言お願いします
スマートフォンアプリは足が速く、すぐにリリースしなければあっという間にトレンドが変わってしまいます。そんな時に会員管理や管理画面などを自分たちで作っていては開発コストも期間もかかってしまいます。mBaaSを使えばより収益を上げられる部分にリソースが投入できるのではないでしょうか。
-- ありがとうございました!
JリーグスタジアムではmBaaSを使うことで開発コスト低減と開発期間の短縮を実現しました。既存のアプリに追加する形でmBaaSを導入していますが、開発はスムーズに進行していったとのことです。
Jリーグスタジアムはデータ分析系のコンテンツに力を入れているそうです。Jリーグはもちろん、サッカーファンの方はぜひダウンロードしてください!