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AppleからmBaaSサービス「CloudKit」が発表されました

本日(現地時間6月2日)に行われたWWDC 2014にてAppleから独自のmBaaSサービス、CloudKitが発表されました。mBaaSのさらなる盛り上がりが期待されます!

クライアントサイドとサーバサイド

これまでのクライアント(アプリ)サイドとサーバサイドのあり方は次のように説明されています。

CloudKitを導入するまでのクライアント(アプリ)サイドとサーバサイドのあり方
アプリ側は複雑なロジックをもたず、サーバ側のレスポンスを表示するというのが一般的です。この辺りはまさに第一回勉強会増井雄一郎さんが言われていた通りですね(リンク先に資料もありますのでご覧ください)。

それがCloudKitを使った場合は次のように変わる想定です。

CloudKitを導入した場合は次のように変わる想定のクライアント(アプリ)サイドとサーバサイドのあり方
変わっているのはアプリ側にロジックが入ってきたことです。つまりアプリ主導でサーバサイドはストレージや検索、通知などの機能だけを提供しましょうという仕組みです。提供される主な機能としては上の画像の通り、

  • 認証
  • アセットストレージ
  • データベース
  • 検索
  • 通知

となるようです。

ストレージスペースなど

実際に提供されるストレージなどは以下の通りです。

実際に提供されるCloudKitストレージのサイズ

  • 1PBのアセット
  • 10TBデータベース
  • 1日5TBまでのアセット転送
  • 1日50GBまでのデータベース転送

料金

気になる料金については…

CloudKitの気になる料金は無料!ただし制限(リミット)あり
フリー!(ただしリミットあり)

とのことです。詳細はまだ出ていないので今後料金プランなどが提示されるかと思います。

メリット/デメリット

メリットとしてはiCloudと連携した作りが実装できることではないでしょうか。検索機能も提供されるメリットがあります。また本家からフレームワークがリリースされるので利用が素早く行えるのも大きそうです。デメリットとしてはほぼ間違いなくiOSアプリ専用のものになると予想されるので、AndroidやHTML5などマルチプラットフォームへの対応がまず期待できないことでしょう。

iOSアプリ専用ではなく、Androidとハイブリッドアプリでプッシュ通知を利用する際は、是非ニフティクラウドmbaasのプッシュ通知をご利用下さい!

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iOS 8が正式リリースされるまでに情報がどんどん出てくると思われますので要ウォッチではないでしょうか。