mBaaS(mobile Backend As a Service)が何であるかと言えば、スマートフォン/タブレットアプリのサーバサイド(バックエンド)で必要になる機能をまとめて提供するサービスになります。私たち、ニフクラ mobile backendもmBaaSになります。
そして大事なのはmBaaSを使うことでみなさんのアプリ開発が高速化し、さらに低コストができるということです。徐々に知られるようになっているmBaaSですが、まだまだ知ってはいても使ったことはないという方は多いのではないでしょうか。そこで今回はmBaaSを使ってみたくなる、そんな情報をまとめて紹介します。
mBaaSは世界的なトレンドになっている
例えばAppleはCloudKitというサービスを提供しています。iOSに特化していますがアプリのバックエンドを提供するサービスです。さらに先日のWWDC以降、CloudKit JSが提供され、WebアプリケーションにおいてもiCloudが使えるようになります。
アプリ開発はどんどん短期間化している
App Store、Google Playに掲載されているアプリの数は日々増加しています。また、OSのトレンドも年々変わっており、今のトレンドであるフラット/マテリアルデザインにおいても1、2年後には変わっている可能性があります。
そうした中、アプリの開発に使える時間はどんどん短くなってきています。決めたことをどんどん実装しアプリを開発していかなければあっという間に他のアプリと一緒に埋もれてしまうでしょう。ジャストインタイムでのアプリ開発が求められています。
そうした時にサーバサイドの開発が遅れて足を引っ張るようなことがあっては大きな問題です。mBaaSを使うことで安定したサーバサイドの仕組みをサインアップだけですぐに使えるようになるのは魅力的ではないでしょうか。
サーバサイドの違いは差別化につながりにくい
ゲームや複数人での同時接続などを除けばアプリ開発においてサーバサイドで差別化を図るというのはとても難しいです。結局、アプリの評価はUI/UXで決まります。しかし万一サーバが落ちるようなことがあるとアプリが使えなくなり、アプリの評価が下がってしまいます。つまりサーバサイドというのはプラス評価にはつながりづらく、マイナス評価につながりやすい代物と言えます。
そこに大きなコストを払って開発するよりもmBaaSを使った方が手軽ではないでしょうか。mBaaSはスケーラブル、かつエンドポイントは一つですので初期にインストールしたアプリも最新版のアプリも変わらず利用し続けられるでしょう。
サーバの運用コストは意外と高い
サーバは一旦立ててしまえば後はメンテナンスフリーで放置しておけると思うでしょうか。実際には負荷の監視であったり、ステータスのチェックなど日々の運用を怠る訳にはいきません。また、最近はセキュリティインシデントが頻発しており、セキュリティパッチを当てる作業も発生します。
また、ストレージの容量やメモリの使用量も適切にモニタリングしておかないと、突然アプリがエラーを起こす可能性があります。mBaaSを使うことでそういった日々の運用から解放され、アプリ開発に集中できるようになるのが魅力と言えます。
アプリを作りたいならmBaaSを使いましょう!
みなさん自身、何を作りたいのかを考える必要があります。もしそれがアプリであればmBaaSをお勧めします。最近は自前主義ではなく、近くにあるサービスを組み合わせて形にしていく、いわばパズルのような考え方が大事になっています。皆さんのアプリ開発におけるサービスの組み合わせの一つにぜひ、mBaaS(それが私たちのサービスであればなお素晴らしい!)を組み入れてください!