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WWDC 2023で発表されたプッシュ通知に関するセッション

WWDC 2023はAppleによる年次の開発者向けカンファレンスです。今年はApple Vison Proという新しいデバイスの発表と、それに合わせたVisionOSという新しいOSが発表されました。

それもあって、iOSやiPadOSについてのまったく新しいAPIというのはなかったようです。そうした中で、プッシュ通知に関して幾つかのセッションがありましたので紹介します。

Push通知コンソール

Appleの開発者向け管理画面に、新しい機能としてPush通知コンソールが追加されました。これはアプリのプッシュ通知を実際に試用できる機能です。

対象となるアプリを選択し、さらに送信対象のデバイストークンを指定します。あとはメッセージを入力して送信するだけです。Push通知コンソールではアラート型のプッシュ通知だけでなく、Live Activityやバックグラウンド通知など、様々な形式の通知を試せます。

メッセージなどを入力するとデータができあがりますが、それはJSON形式となっています。JSON自体を直接編集もできますので、配信する内容が正しいかどうかの検証にも利用できます。

さらにcurlコマンドとして出力もできるので、自分のターミナルなどからテスト配信を行う際にも便利です。

Meet Push Notifications Console - WWDC23 - Videos - Apple Developer

プッシュ通知によるライブアクティビティの更新

ライブアクティビティはロック画面で、情報を適宜アップデートできるウィジェットです。本セッションではライブアクティビティをプッシュ通知(バックグラウンド)を通じて情報の取得と更新を行う方法を解説しています。

プッシュ通知を使う場合、基本的にサーバー側で計算処理を行っています。その結果を送信するだけなのでデバイス側の負荷は小さくて済みます。おそらく、ネットワーク処理なども含めない方が良いでしょう。

Update Live Activities with push notifications - WWDC23 - Videos - Apple Developer

まとめ

iOSにおけるプッシュ通知は種類も増えており、それぞれに異なった用途で利用できます。最適なプッシュ通知の選択は、ユーザーのアクティブ率を向上させる上でも必要です。

また、開発時にはPush通知コンソールを通じて様々なトライができそうです。ぜひ試してみましょう。

WWDC23 - Videos - Apple Developer

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。