ニフクラ mobile backend(mBaaS)お役立ちブログ

スマホアプリ開発にニフクラ mobile backend(mBaaS)。アプリ開発に役立つ情報をおとどけ!

Swift SDKを使ってTodoアプリを作る(その2:匿名認証機能を実装する)

NCMBではSwift向けにSDKをリリースしています。最近ではiOSアプリを作る際にSwiftを利用することが増えていますので、その場合にはネイティブ言語で実装されているSwift SDKの利用をお勧めします。

そんなSwift SDKの使い方を知ってもらうためにも、ちょっとしたアプリ(Todoアプリ)を作ってみました。徐々に機能を追加していきますので、Swift SDKの利用法をぜひ覚えてください。

匿名認証を有効にする

管理画面

匿名認証はデフォルトでオフになっています。そのため、管理画面にログインしてアプリ設定の中で有効にする必要があります。

f:id:mbaasdevrel:20210407111745p:plain

コード

Swift SDKで匿名認証を利用する際には下記のコードを実行します。

NCMBUser.enableAutomaticUser()

これで匿名認証が利用できます。

匿名認証を実行する

匿名認証を実行するのは下記のコードです。

NCMBUser.automaticCurrentUserInBackground

処理としては次のようになるでしょう。

NCMBUser.automaticCurrentUserInBackground(callback: { result in
    switch result {
        case .success:
            // ログインに成功した場合の処理
            print("匿名ユーザーでのログインに成功しました")
        case let .failure(error):
            // ログインに失敗した場合の処理
            print("匿名ユーザーでのログインに失敗しました: \(error)")
    }
})

匿名認証に成功すれば、後は好きなタイミングでユーザ情報が取得できます。

let user = NCMBUser.currentUser

この user が nil でなければユーザ情報が存在する(ログイン状態)になります。

まとめ

認証機能はデータの安全性を確保するためにも必要です。IDやパスワードの入力、ソーシャルサービスを使ったログインも可能ですが、匿名認証はユーザ側でのアクションが不要なので、より手軽な認証と言えるでしょう。

次回は認証データを使って保存するデータへACLを設定します。

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。