AndroidのGoogle Chromeがバージョンアップした影響で、localStorageやWebSQLの内容がクリアされるという問題が出ています。一部のアプリにも影響が出る問題となっていますので、その概要をお伝えします。
不具合の内容
Android用のGoogle Chrome 79(79.0.3945.79)より、localStorageとWebSQLの保存場所が変更されました。その結果、それまであったデータが移行されず、クリアした状態になってしまっています。
影響範囲
ニフクラ mobile backendにおける影響範囲は、Cordova/MonacaアプリにおけるAndroidの認証データです。Cordova/Monacaアプリでは認証データをlocalStorageを用いて保存しています。そのデータが消えている可能性があります。
再度認証してもらえれば問題ありません。認証データは元々最大でも168時間が有効期限となっています。そのため、再ログインは実装されているはずなので、影響範囲は大きくないと考えられます。
匿名認証の場合
匿名認証をメインに使っている場合、ユニークIDが分からないとログインできなくなります。
iOSについて
iOSは影響ありません。
WebSQLについて
WebSQLはWebブラウザ上で使えるデータベースになります。mBaaSでは特に利用していません。アプリによっては影響を受ける可能性があります。
対応方法
認証データがなくなりますので、未ログイン状態となります。再度ログインを行ってもらうことで解消します。
まとめ
アプリによってはlocalStorageの中にデータを蓄積したり、キャッシュしていることでしょう。ローカルのデータは絶対に問題ないということはありませんので、クラウドにバックアップしたり、同期するなどの事前対策が必要といえるでしょう。