あらかじめ予告されていました旧ドメイン廃止が2019年10月01日に実施されました。アプリはWebサーバと違って自分の環境ではないところでエラーになるので、エラーが起きているのが確認しづらいでしょう。
ドメイン廃止によって起こる症状について解説します。
アプリが起動できない
ドメインが廃止されたことで、アプリからmBaaSにアクセスした際に403エラーが返ってきます。
$ curl https://mb.api.cloud.nifty.com/2013-09-01/classes/food {"code": "E403000", "error": "Forbidden."}
エラー判定を入れていれば何かのエラーであると判断できるでしょう。もしそういった処理を入れていなければアプリが起動できなかったり、落ちてしまう可能性があります。
データが表示できない
NCMBにアクセスできなくなりますので、そこに保存されているデータにアクセスできなくなります。登録のみで使っている場合には、登録時にエラーが出てしまうようになるでしょう。
プッシュ通知は配信できる
管理画面を使ったプッシュ通知については、これまで通り送信可能です。ただし、アプリからはプッシュ通知を作成できなくなります。
認証できない
会員管理を使っている場合には、認証エラーになってしまいます。セッションの有効期限で自動的に切れてしまいますので、認証エラーになってはじめてドメイン失効に気付くかも知れません。
対策
SDKを最新版に変更するのがベストですが、SDKのバージョンが上がっているとmBaaSを利用するコードにも影響が出る可能性があります。バージョン2以降のオープンソース版であれば、そのコードをNIFCloud-mbaasからダウンロードし、コード中のURLを書き換えて延命する手もあります。(SDKは日々エンハンスされていますので、原則的にはアップグレードすることを推奨します)
旧ドメイン | 新ドメイン |
---|---|
mb.api.cloud.nifty.com | mbaas.api.nifcloud.com |
script.mb.api.cloud.nifty.com | script.mbaas.api.nifcloud.com |
に変更することで、動作は可能です。
まとめ
古いSDKのまま放置していると、突然ネットワークアクセスがエラーになっている可能性があります。すでにアクセスはできませんが、アプリのユーザが困っている可能性があります。なるべく早めの対応をお願いします。