Xcodeにはプレイグラウンドがあります。ちょっとしたコードを試したり、使い方を学ぶのにぴったりな機能です。難点としては外部のフレームワークを試す場合、Swiftで作られていないといけないという問題があります。そのためiOS向けのSDKではプレイグラウンドで試せませんでした。
しかし、その問題は解決しそうです。mBaaSからSwift SDKがDeveloper Previewながらリリースされました。これを使えば、XcodeのプレイグラウンドでmBaaSの機能が試せます。この記事ではその使い方を紹介します。
利用法
現在はライブラリ管理には登録していないので、今はソースコードをダウンロードまたはクローンするところからはじまります。
git clone git@github.com:NIFCloud-mbaas/ncmb_swift.git
プロジェクトを追加
既存のXcodeプロジェクトにダウンロードしたコード中にあるNCMB.xcodeprojを追加します。
ビルドする
まずSwift SDKをビルドします。そうするとフレームワークが生成されます。この時、何かiPhoneシミュレータを選ぶのがコツです。そうしないとエラーになります。
フレームワークを登録する
フレームワークをiOSプロジェクトのLink Binary With Librariesに登録します。
プレイグラウンドを作成する
New Fileでプレイグラウンドを選びます。プロジェクトとしてのプレイグラウンドではないので注意してください。
コードを書く
後はコードを書くだけです。まず初期化します。
NCMB.initialize( applicationKey: "YOUR_APPLICATION_KEY", clientKey: "YOUR_CLIENT_KEY" )
例えばデータストアに保存するのは次のようなコードになります。setを使わないのでより柔軟なイメージで利用できます。
// testクラスのNCMBObjectを作成 let object : NCMBObject = NCMBObject(className: "test") // オブジェクトに値を設定 object["fieldA"] = "Hello, NCMB!" object["fieldB"] = "日本語の内容" object["fieldC"] = 42 object["fieldD"] = ["abcd", "efgh", "ijkl"] // データストアへの登録を実施 object.saveInBackground(callback: { result in switch result { case .success: // 保存に成功した場合の処理 print("保存に成功しました") case let .failure(error): // 保存に失敗した場合の処理 print("保存に失敗しました: \(error)") } })
まとめ
プレイグラウンドを使うことでスニペットであったり、コードを手軽に試せるようになります。データの保存を確認したり、検索するようなことも簡単です。ぜひプレイグラウンドをお試しください。
なお、Swift SDKは開発中であり、仕様が変更される可能性があります。その点留意した上でご利用ください。