ExcelからVBAを使ってNCMBを操作できるようにするライブラリを非公式ながら提供しています。
goofmint/ncmb-excel: NCMBのExcel用クラスモジュールです。
データストアの検索、データ登録、更新、削除といった操作ができますので、マスターメンテナンスなどには十分ではないかと思います。
これまでコードは公開してきましたが、デモはなかったのでGitHubリポジトリのリリースに登録しました。
Releases · goofmint/ncmb-excel
Demo.xlsmというファイルで公開しています。これをダウンロードして実行してください。以下、簡単な使い方です。
要件
開発しているのはWindows 10 + Microsoft Office 2016です。これ以外の環境では動作しない可能性があります。少なくともmacOS版では動きません。
下準備
利用する際には.NET Framework 3.5があらかじめインストールされている必要があります。
キーを登録する
Excel ファイルを開き、マクロを有効にします。そうして、設定シートにあるアプリケーションキー、クライアントキーを入力してください。ログインID、パスワードは入力されていればログイン処理を行います(なければ何もしません)。
ボタンを押す
データを保存、というボタンを押します。少し待つと「保存できました」というアラートが出るはずです。これで成功です。
実際にNCMBの管理画面にログインして、データが入っているのを確認してください。
実際のコード
初期化
NCMBライブラリの初期化は以下のように行います。
Dim ncmb As clsNCMB Set ncmb = New clsNCMB ncmb.ApplicationKey = ApplicationKey ncmb.ClientKey = ClientKey
保存処理
データストアに保存する処理は以下の通りです。 Test というクラスにデータを保存します。
Dim dataClass As clsDataStore Set dataClass = ncmb.dataStore("Test") ' データストアの保存 Dim dataItem As clsDataItem Set dataItem = dataClass.newData dataItem.Field "message", "Hello World" If dataItem.Save() Then MsgBox "保存できました" Else MsgBox "保存失敗" End If
注意事項
なお、社内のネットワーク事情であったり、マクロのセキュリティ設定、Windowsの設定などによっては動かない可能性もありますのでご注意ください。
まとめ
Excelでマスターデータをメンテナンスして反映したりするのに便利です。ぜひお試しください。