Pokémon Goでひときわ注目されたのがAR(拡張現実)です。画像ターゲットや位置情報を使って、デジタルコンテンツを配置できる技術です。スマートフォンなどのカメラを通してしかデジタルコンテンツは確認できませんので、まさにアプリ向きと言えます。
今回はそんなARを提供するサービスを紹介します。
- Wikitude
- Augmented Reality SDK - CraftAR by Catchoom
- Tango | Google Developers
- AR-media™ Developer Portal
- SmartAR SDK | ソニーが開発した"SmartAR"エンジンで独自アプリ開発が可能に
- Vuforia | Augmented Reality
- Open Source Augmented Reality SDK | ARToolKit.org
- さいごに
Wikitude
WikitudeはWeb技術を使ったARを提供しています。HTML5/JavaScriptでARアプリを作成し、それをiOSやAndroid向けに提供できます。同じコードで両プラットフォームに提供できるのが便利です。また、ネイティブAPIとしてiOS/Androidからネイティブコードを使ってARアプリも作れます。
対応しているのは画像認識、位置情報で、ローカルアプリはもちろんクラウドを使った大量画像ターゲットに対するARアプリも作成可能です。
Augmented Reality SDK - CraftAR by Catchoom
ネットワークを使わないタイプのARを提供しており、画像ターゲット認識機能を提供しています。SDKはiOS/Android/Unity/Cordovaとなっています。1000以上の画像ターゲットを素早く認識できるとのことです。
Tango | Google Developers
Googleが開発しているAR技術がTangoです。赤外線を利用しているため、専用のデバイス(スマートフォン)が必要です。赤外線を使って現実世界の深度情報を取得します。それによって、ARオブジェクトを現実世界にあるかのような配置、大きさで表示できるようになります。
以下はTangoのデモで、部屋に家具を配置するというものです。
AR-media™ Developer Portal
AR-mediaは3Dオブジェクトや画像認識、位置情報、モーショントラッキングが可能なARツールとなっています。iOS/Android/Windows/macOS向けにSDKが提供されています。また、Unity向けにプラグインもあります。
SmartAR SDK | ソニーが開発した"SmartAR"エンジンで独自アプリ開発が可能に
ソニーの開発するマーカーレスAR技術がSmartARです。Tangoとは異なり、普通のスマートフォンで3D空間の認識ができるようになっています。サポートされているのはiOS/Android/Unityとなっています。
以下はそのデモ動画です。
Vuforia | Augmented Reality
無料で使えるAR SDKです。オブジェクト、画像、カップやボトル、文字(英語)、マーカー、ボックス(お菓子の箱など)の認識が行えます。HoloLensやMoverioといったARグラスもサポートされています。
以下はそのデモ動画です。
Open Source Augmented Reality SDK | ARToolKit.org
ARToolKitはオープンソースなので無料で使えるのが大きなポイントになりそうです。マーカー認識型のARを提供しています。また、サポートしているプラットフォームはAndroid/iOS/Unityとなっています。
以下はそのデモ動画です。
さいごに
ARアプリは自分たちが普段触れている現実世界にデジタルコンテンツが載るという新しい体験ができます。雑誌アプリであったり、屋外の広告などでも使われています。そのだけインパクトがありますので、これらのSDKを使ってアプリを作ってみてはいかがでしょう。