5月25日(月)にUnityにおけるmBaaSの利用・導入方法のご紹介セミナーが開催されました。Unite 2015を通じて知り合った方々を中心にして30名超の参加があり、ニフティクラウド mobile backendをより深く知ってもらうイベントです。
今回はその勉強会レポートになります。後編として、当社川原の発表を紹介したいと思います。
Unityでどう使う?mBaaS
今回は2つの内容でお話しします。
- UnityにおけるmBaaSの活用方法
- mBaaSのUnityへの導入方法
になります。まず、活用方法についてお話します。
Unity SDKの主な機能について
Unity SDKは現在、下記の機能が使えます。
- データストア
- 会員管理
- Push通知
これらの機能を組み合わせれば、アーケード形式のランキングやユーザー情報と紐付けたランキングなどが開発できます。
mBaaSはどうやって導入するか?
mBaaSを利用する際、良くある疑問が どうやって導入すればいいのか? ということです。その疑問にお答えできればと思います。
導入の流れは次の4フェーズに分けて考えられます。
1. アカウントの取得
まず最初にアカウントの取得を行います。行うことは
- niftyIDの取得(無料)
- mBaaSへのログイン
です。
niftyIDの取得後、mBaaSのログイン画面に入力します。
2. mBaaSのサーバー側の設定
次にmBaaSの設定を行います。内容としてはアプリの作成とキーの取得になります。
そうすると次にこんな画面が表示されます。
3. SDKを利用する準備
次に、SDKの準備を行います。やることは、
- GithubからのSDKのDL
- Unityへのインポート
- イニシャライズ
になります。
SDKのDLですがGithubのReleases · NIFTYCloud-mbaas/ncmb_unityから行えます。
次はイニシャライズ(初期化)を行います。イニシャライズは先ほどのアプリケーションキー、クライアントキーを利用し、サーバーへの認証を通すための処理です。イニシャライズの手順としてはまず、新たなシーン上にからのGamobject、NCMBSettings を作ります。この際、NCMBSettingsはホームとなるSeceneを使うことを推奨します。このNCMBSettingsが通らないとNCMBが利用できないので絶対に通過するシーンを利用してください。
4. SDKの導入
最後にSDKの導入としてコーディングを行っていきます。
using NCMB;//NCMBSDKの追加
using System.Collections.Generic;
でSDKの準備をします。
その後、今回はStartにて
NCMBObject testClass = new NCMBObject("TestClass");
とオブジェクトを用意しデータストアのクラスを指定します。今回は TestClass と指定します。もしデータストア上にTestClassがなければ自動で作成も行います。
testClass["message"] = "Hello, NCMB!";
上記コードでカラム(今回はmessage)を指定し、かつ保存するデータ(今回はHello, NCMB!)を指定します。カラムについてもクラスと同じように、存在しない場合は自動で作成されます。
testClass.SaveAsync();
上記が保存処理の実行です。
まとめ
本日はデータストアのmBaaS導入について紹介しました。導入方法は下のフローチャートで行えます。
サーバー開発不要!アプリ開発をよりスマートに、スピーディに。 | ニフティクラウド mobile backend