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文字数制限を知って効果的にプッシュ通知を利用しよう!

文字数制限を知って効果的にプッシュ通知を利用しよう!

多くのインストールアプリの中から、自分たちのアプリをアピールできるプッシュ通知。運営側としては、あれこれと通知内容を増やしたくなると思いますが、ただ通知するのではなく、ユーザーに価値があるものを提供することが大切です。送信可能な文字数等、必要な制限を把握し、効果的にプッシュ通知を利用してみませんか?

気分はコピーライター~目的を明確にしてシンプルに

プッシュ通知の目的を決める

まず、通知を受け取ったユーザーに何をしてもらいたいのかイメージしてください。

  • セールのご案内 → セール特集ページを開いてもらいたい
  • アプリアップデートのお願い → 旧バージョン利用者を減らしたい
  • スケジュールや通知やアラーム → なるべく早くアプリを開いてもらいたい

具体的なアクションを明確化することで、ユーザー側の立場で通知内容を考えることができるのではないでしょうか。

ターゲットのユーザーを決める

次に、通知を送るターゲットを考えてみましょう。例えば、EC(電子商取引)アプリでセールやクーポンの情報を配信する場合、対象ユーザーを絞ることも重要です。男性向けなのか? 女性向けなのか? 異性へのプレゼントを探している人向けなのか? プッシュ通知の内容やランディングページを、ユーザーのセグメントごとに最適化することで、より大きな効果が期待できます。

通知するメッセージを考える

さて、いよいよメッセージを作成します。以下のような設定で、通知内容を考えてみましょう。

アプリ:着信音設定アプリ アプリ名:mBaaS着信音♪ 目的:旧バージョンのアプリ利用者に、アップデートを促したい ターゲットユーザー:アプリ利用者全員 通知内容1:新しいバージョンがリリースされています。アップデートを行ってください。

この例だと、マーケットから通知される「利用可能なアップデートがあります……」とほとんど同じです。ユーザーが今の機能に満足していれば、わざわざアップデートしようと思わないかもしれません。例えば、アップデートで機能強化された内容があれば、しっかりとユーザーにアピールしてみてください。

通知内容2:新しいmBaaS着信音リリース~音楽ファイルの頭出しが設定できるようになりました!

いかがでしょう? 見直した文言のほうが効果的だと思いませんか? 簡潔に伝わりやすい言葉を考えるのは難しいことですが、コピーライターになったつもりで、センスの良い文言を考えてみてください。

プッシュ通知の制約~端末上の表示と、通信上の制限まとめ

通知内容を決める際に、各種制限について考慮が必要となります。OSや、バージョンにより違いがありますが、主な情報をまとめましたので参考にしてください。

通信上の送信サイズ上限

iOS7以前:256バイト iOS8:2048バイト Android:4096バイト

全角文字は3バイト(256バイトだと全角文字で85文字程度)となりますが、各種設定を含む上限のため、全て端末表示用の文字で使用できるわけではありません。そのため実際の送信の際には注意が必要です。

表示上の制限

表示に関して、iOSは定型となり、Androidは実装が必要ですが、自由度が高くなっています。具体的な数値について、インターネット上でもはっきりとしたことが確認できなかったので、調査してみました。

iOS

Appleの開発者向け日本語ドキュメント上の、iOS Human Interface Guidelinesでは以下のような記述があります。

「1,2行で表示できるように短くする。」 「iOSは必要に応じ、通知伝達スタイルに合わせてメッセージを途中で切ります。できるだけ切れてしまわないようにしてください。」

機種やOS、通知の種類(iOSではユーザーがアプリごとにバナー、ダイアログなど通知方法を選択できます)に依存して自動的に省略されるため、具体的な数値は明記されていないようです。古いバージョンのOSでは、バナー22文字と言われていますが、今回最新のiOS8で検証してみました。

バナーでの最大表示文字数 iOS8 iPhone5:全角38文字 iOS8 iPhone6:全角48文字

iOS8のユーザーをターゲットとする場合は、38文字までがひとつの目安になると思います。

Android

ステータスバー、ダイアログともにカスタマイズ可能で、厳密な制限はありません。 筆者の端末(OS:Android4.4 ディスプレイサイズ:5.2インチ)でカスタマイズなしだと、ステータスバー表示で、全角20文字でした。

利用者のOS、端末、設定に関係なく、内容を省略されたくない場合は、全角20文字程度となるよう文言を考えてみてください。

端末側の文字置換で文字数アップ~iOSのこわざ

Androidや、iOS8以上では通信上の文字数は十分確保されていますが、iOS7以前では256バイトの制限があります。各プラットフォームで共通の仕様とするためには、制限の強い側に合わせることが必要です。

旧iOSのプッシュ通知で扱う文字数を増やしたい場合、ユーザーの言語環境によってメッセージを変更する機能がありますので、この機能を利用し文字列を端末側で置換することで、表示文字列を増やすことができます。アプリ側に処理を追加する必要がありますが、どうしても実現したいという場合は検討してみてはいかがでしょう。

具体的な方法については、Appleの開発者向け日本語ドキュメントに記載があります。こちらの「Local および Push Notification プログラミングガイド」を参照してください。

プッシュ通知をプラットフォームごとに全て手作りで実装すると、テストを含め大変多くの作業が必要になります。ニフティクラウド mobile backendでは、実績十分なiOS/Androidに対応したプッシュ通知のプラットフォームがありますので、プッシュ通知を導入する際にはぜひご利用を検討してみてください。

参考:

★プッシュ通知をもっと活用したい!という方に!
ニフティクラウド mobile backend(mBaaS)でプッシュ通知を積極的に運用するためのノウハウをまとめたeBook「戦略的プッシュ通知運用法」を配布しています。ぜひダウンロードしてご覧ください!!

導入相談会

k.kazuo

k.kazuo

ホストコンピュータの時代からシステム開発に携わり、Androidアプリの黎明期には東京でSE兼プログラマーとして活動。現在は主にWebシステムや、モバイル系開発のマネジメント~設計を担当している。