最近よく聞かれるようになった「プッシュ通知サービス」という言葉。プッシュ通知サービスがあるとないでは、ユーザーの反応にどのような違いが出てくるのでしょうか? 今回は、アプリ開発者向けに、プッシュ通知サービスの基本知識から活用法までをご紹介します。
プッシュ通知機能とは
興味のあるスマートフォンアプリをダウンロードしていくうちに、アプリが増えすぎて使いきれてないユーザーも多いのではないでしょうか。アプリ開発者は、ユーザーにアプリを継続的に使ってもらうための工夫が欠かせません。そんななか、効果的だといわれているのが「プッシュ通知サービス」です。
プッシュ通知サービスは、mBaaSによって提供される代表的な機能のひとつで、スマートフォンやタブレットに対して、外部から通知を送信できる仕組みのことを指します。送信者の送りたいタイミングで配信できるほか、位置情報と連携すれば、指定のエリアにいる人にだけ送信することも可能です。
プッシュ通知の内容としては、「アプリの自動更新情報」や「イベントのお知らせ」「新機能の紹介」などがあり、ユーザーにアプリの存在を思い出してもらうきっかけをつくることができます。
プッシュ通知サービス活用法
プッシュ通知サービスが、アプリにとって大切だということはおわかりいただけたと思います。では、実際にどのようにしてプッシュ通知サービスを使っていくのが効果的なのでしょうか。
まず知っておいてほしいのは、プッシュ通知サービスはユーザーが自分でオン・オフの設定をすることが可能だということです。毎回同じ内容を配信したり、1日に何度もプッシュ通知を配信したり、ユーザーが休んでいる深夜の時間帯にプッシュ通知を配信したりすれば、嫌がられるのは明らかです。そんなことをしていれば、デイリーアクティブユーザー数(DAU)は減り、プッシュ通知機能をオフに設定してしまうでしょう。
プッシュ通知は、ユーザーに嫌われない程度に、ほどよく配信しなければなりません。ポイントは、緊急性があり、かつ役に立つメッセージであること。ユーザーが親近感を覚えるようなものが効果的でしょう。
事例としては、サッカーゲームのアプリで、サッカーのテレビ中継のハーフタイムに合わせ「ハーフタイムの合間に一試合どう?」とお誘いのプッシュ通知を送るというパターンがあります。送るタイミングは、ユーザーのアクセス時間のピークとなっている時間帯をねらうとよいでしょう。
プッシュ通知サービスの仕組み
プッシュ通知は、App StoreやGoogle Playから配信されるネイティブアプリでなければ使うことはできません。プッシュ通知は、米アップルの「APNs(Apple Push Notification service)」や米グーグルの「GCM(Google Cloud Messaging)」と呼ばれる通知サービスから送信されるためです。
プッシュ通知を実施するためには、mBaaSのプッシュ通知機能がおすすめです。ニフクラ mobile backendを利用すれば、「タイトル」、「メッセージ」、「リンク先」などの項目を入力し、宛先と時間を指定して送信するだけなので使い方も簡単です。mBaaSを使った場合、プッシュ通知の開封率も把握できるので便利です。無料のBasicプランなら、月に200万回までプッシュ通知サービスが利用できますよ。
プッシュ通知サービスでDAUを増やそう
アプリのDAU(デイリーアクティブユーザー数)を増やすには、プッシュ通知サービスが効果的です。まだ使ったことがない方は、試してみてはいかがでしょうか。