前回は開発時にテストを見積もるために、プッシュ通知のテストパターン~開発編~をご紹介しました。今回はアプリをローンチした後の運用中のプッシュ通知テスト配信のためにできることを プッシュ通知のテストパターン~運用編~としてご紹介します。
リリース後:本番配信前にプッシュ通知のイメージを確認するテスト
最後に、アプリをリリースした後、いよいよ本番端末へ配信する段階では、運用者が持っている検証端末に事前にどのようなイメージのプッシュなのか確認テストをしたくなります。
本番ユーザにプッシュが届く段階だと、慎重にプッシュ通知をテストする必要があります。最近ですと、yahooアプリがプッシュテストに本番ユーザとテストユーザを間違って、全ユーザに「test」というプッシュ通知を誤って配信してしまった事故がありました。
10月7日17時51分ごろから17時53分ごろにかけ、スマートフォン版とタブレット版Yahoo! JAPANアプリにて、タイトルが「test」と表示されたプッシュ通知を誤って配信しました。ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。https://t.co/PLsnbgWZrC
— Yahoo! JAPAN (@Yahoo_JAPAN_PR) 2016年10月7日
Yahoo! JAPANからなんか来たwww いつもニュースとか来るのに test? pic.twitter.com/e9xjgwl1Ig
— ペンギン@2016 (@Niten_mario) 2016年10月7日
あらかじめ、テスト配信の手順を決めておき、事故なく事前確認プッシュ通知をすることは非常に重要です。
管理ユーザにだけ配信して本番に影響が出ないように
プッシュ通知をテストする際にはテスト運用ルールを決めておく必要があります。
たとえば
- テスト端末1台を決めておいてテストする
- テスト端末を複数決めておいてテストする
- テスト端末のアプリでしか持っていないデータを使ってテストする
などです。
端末を1台1台特定するためには、デバイストークン、配信端末名、MSIEなどの情報で配信テストする事が考えられますが、一番安全な方法は、テスト配信グループをあらかじめ決めておき、テスト端末をあらかじめそのグループに登録しておき、テスト時にはテストグループにだけ配信するという運用ルールにしておくことです。
この段階でのプッシュ通知のテスト配信ダミーデータの文言と絞込イメージはこのような感じです
テスト端末1台を決めておいてテストする
タイトル:「明日の運勢は!?夢占いは【すやすや占い】で☆」 本文:あなたが今日みる夢で「富士山」が出てきたら次の日は吉兆の兆しあり。その他のラッキーアイテムはアプリから! 配信条件: デバイストークン=[xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx]
テスト端末を複数決めておいてテストする
タイトル:「明日の運勢は!?夢占いは【すやすや占い】で☆」 本文:あなたが今日みる夢で「富士山」が出てきたら次の日は吉兆の兆しあり。その他のラッキーアイテムはアプリから! 配信条件: 配信端末名=「横山の端末」「森永の端末」
テスト端末のアプリでしか持っていないデータを使ってテスト
タイトル:「明日の運勢は!?夢占いは【すやすや占い】で☆」 本文:あなたが今日みる夢で「富士山」が出てきたら次の日は吉兆の兆しあり。その他のラッキーアイテムはアプリから! 配信条件: テストグループ=「占いニュース運用チーム」
さいごに
いかがだったでしょうか。どういう段取りで事前テスト配信をする必要があるか、テスト工程をあらかじめ計画してみて下さい。アプリ開発の前に事前にプッシュ通知を試してみたい、フィージビリティスタディの為にプッシュ通知を学んでおきたいという方は今回ご紹介したチュートリアルやハンズオンセミナーに参加して手軽にためすことができますので、是非トライしてみて下さい。