AppleのiCloudKitに続いてAmazonまでもmBaaSへ参入します。非常に熱い市場になってきました。
元々AmazonではAWSというクラウドサービスがありましたが、それをさらにモバイル向けに開発、パッケージングして提供してきたような形です。
大きな枠組みとしては3つにあって、
- Amazon Cognito
- Amazon Mobile Analytics
- AWS Mobile SDK
になるようです。
Amazon Cognito
Amazon CognitoはID管理およびデータ同期機能(データストレージ)を提供します。認証はAmazon/Facebook/Googleに対応しているとのことです。ゲストユーザでのアクセスもサポートされています。データ同期はAWS上と、アプリ内のSQLiteとの間でデータを同期する仕組みになります。
Mobile Analytics
Mobile Analyticsはアプリ解析サービスです。DAU、MAU、セッション数、ARPDAU(DAUあたりの平均売り上げ)、リテンションなどが取れます。アプリ内課金やカスタムイベントを設定することもできるようです。
AWS Mobile SDK
こちらは元々ありましたが、機能をアップしたとのことです。iOS/AndroidそしてFire OS向けにリリースされています。アプリからDynamodBを使えるようにするObject Mapper、S3への非同期アップロード、ダウンロードを行うS3 Transfer Managerなどが機能追加されています。
2014年7月現在、S3 Transfer ManagerなどはUSリージョンに限って提供されているなど、まだβ版と言った雰囲気があります。とは言えmBaaS企業にとっては大きなライバルが出現したと言えるでしょう。
強いて言うならばAmazonの場合、個々のサービスが分割して提供されていますので、それぞれの使い方を覚えるのに色々なサービスを組み合わせる必要があるのが面倒かも知れません。また、大枠で見るとmBaaSとしての機能は他のサービスとさほど変わらないため、後はサービスの品質と信頼性、使いやすさ、価格などをもって選定されるようになるのではないでしょうか。
参考