こんにちは!
先月からニフティクラウドmobile backendのエヴァンジェリストとして参画した、一條 貴彰といいます。 NCMBエヴァンジェリストの中では、とくに「ゲームアプリ」に特化した活動を担当します。 いまmBaaSを使って、ゲームアプリをより面白くするのデモを作っていたりしますが、 その公開までの助走として、ブログでは「ゲーム開発お役立ち情報」の記事をご提供します。
以前も、 ゲーム開発に使える音源配布サイトまとめ(効果音編)という記事もありました。今回はコレに載っていない「海外の配布サイト」と、「効果音生成ツール」についてまとめました。
私は個人ゲーム開発者もやっていますので、 ここに挙げているサイトはそれぞれ自分で使ったり試したりしているものになります。
効果音素材編
Freesound.org
自然音、録音した音が豊富なサイトです。 様々な人が録音して投稿した効果音が詰まっています。ドアを開ける音やら、犬が吠える声など、日常見聞きする効果音はたいてい見つかります。 録音環境は素人っぽいものもありそこまで品質は高くないですが、ゲームジャムや個人のアプリでガガっと使うようには申し分ないと思います。
英語ですので、欲しい音の名前を翻訳してから探してみてくださいね。 ちなみに、ファイルごとにライセンスが異なりますので、利用時にはご留意ください。
The #GameAudioGDC Bundle – Part 2 –
こちらは先月3月に開催されたGDC(Game Developers Conference)に合わせて公開された効果音パックです。 その容量、怒涛の10GB! ただし中身の説明は一切なく、福袋状態です。2GBごとzipに固まって入っています。 いくつか見てみましたが、「キッチンまわりの音」「氷を割った音」などの単発系から、映画ジングル風の「ズーン!」という感じの効果音、「フランス地下鉄の環境音」など、使いどころに困りそうなものまでゴッチャゴチャに入っています。
99Sounds Free Sound Effects
各種効果音やプラグインを販売しているサイトですが、たまにFreeで音源を公開しています。 右上の「Free Sounds」から行けます。
目を引くは「Punching Percussion」で、これは人間がサンドバッグを殴った時のヒット音48種類録音したもので、生録音データのほか使いやすく加工したバージョンも含まれています。 ちょっとEDMのキックっぽく加工している音もあり、おもしろ音源の一つです。
Sound Jay
こちらも効果音をパックで販売しているサイトですが、大量のフリーサウンド音源があります。 トップからカテゴリ分けされているので、比較的目的の音を探しやすいですね。
~効果音生成ツール編~
Bfxr
8ビット系の効果音生成ツールとして超有名な「sfxr」という定番ツールがありますが、こちらはそれを参考に作られた拡張版。 パラメーターや設定項目が強化されているほか、なんとブラウザ上で動作します。(スタンドアロン版もあり)
※ちなみに開発者のStephen Lavelleさんは、今インディーゲーム界隈でにわかに話題の奇ゲー 「Stephen's Sausage Roll」(無人島でソーセージを焼くパズルゲーム)の開発者だったりします。 この記事書いていて気が付きました。多彩だ...
DSP Anime(有償)
私がゲーム開発イベントなどでも愛用しているツールです。
「DSP Anime」は格闘のヒット音やジャンプ音、魔法の効果音などゲームに頻出の音を生成できます。 一つの音のテーマに対して複数のパラメーターを持っており、リアルタイムに調整しながらオリジナル効果音が出力できる素敵ツールです。 使用感などは、ぜひ動画をご覧ください。
こちらを開発した「TSUGI合同会社」は、新潟の企業さん。代表のニコラス・フールネルさんはフランス出身で、SCEヨーロッパやコナミで活躍。 その自身のサウンドに関するノウハウを惜しみなくつぎ込んだのがこの「DSP Anime」。兄弟ソフトで、8Bit Soundを生成する「DSP Retro」というツールもありますよ!
このツール、実用性もありながらお笑いポイントが。 環境音を生成するメニューに「ラーメン屋」というロケーションがあるのですが、「すすり」というなんともまぁ不思議なパラメーターがありまして...これの強弱をいじると...? 続きは買った人のお楽しみで!
Graph Arpeggiator 3(有償)
セガの『バーチャファイター』やスクウェア/ナムコの『エアガイツ』等を担当されたサウンドコンポーザー、中村隆之さんが開発されたツールです。 ループフレーズ、ジングルの生成に向いているようです。
別途、VST音源が必要になりますので、手元に音源がある場合はジングル生成ツールとして重宝しそうです。 こちらのツールで作られた効果音がフリー素材として公開されています。 SOUNDICONS / FREE SOUND EFFECTS
いかがでしたか? この記事を書くために大量の音素材を図らずも収集&チェックしたわけですが、ここから逆にゲームのネタが生まれるような気もしてきました。ゲーム作っていて「こんな感じの音が欲しいな~」と思ったときサッと取りだせるよう、ちょくちょくチェックしておくことをお勧めします。
今後もこんな感じでゲーム開発ライフに役立つ情報を紹介してまいります!