最近、自社のWebサイトをアプリ化したいという要望を聞くようになっています。インターネット利用がPCからモバイルに移行し、さらにWebよりアプリが使われるようになっている現在とあってアプリ化は検討したいところです。
そこで今回はWebサイトをベースとして、アプリ化するメリットについて紹介したいと思います。
アプリならではの機能が使える
単純に情報発信という側面で見ればアプリもWebも本質的には変わりません。そこで注目したいのがアプリならではの機能となるでしょう。
プッシュ通知
プッシュ通知を使うことでアプリのアクティブ率を高めることができます。殆どのユーザは定期的にアプリを立ち上げるようなことはしませんので、新しいコンテンツを追加したタイミングでプッシュ通知を飛ばすと良いでしょう。
アプリ内課金
よりハードルは高くなりますが、アプリ内課金を使うことで新しい収益化を考えられるようになります。プレミアムユーザのような月額モデルであったり、記事単位での販売と言った施策も考えられるでしょう。
アプリらしいUI/UX
Webサイトの場合、クリックする度に画面全体が読み込み直されるのが一般的です。しかしアプリの場合、画面がスタックしていくような動きで表現されるものが殆どです。また、そういったUI/UXを再現しようと思うとWebアプリでは相当高度な操作が必要になるでしょう。
逆にアプリでありながらもあまりにWebのような動きの場合、表示が遅くなったり、動きがスムーズでなかったりします。そのため単にWebサイトをアプリの枠でラッピングするのではなく、アプリらしいUI/UXを考えるのが大事です。
PV主義からの脱出
アプリにするとUUあたりの表示回数は増える傾向にあります。操作が指先だけでどんどん進められるので、一度の操作で5〜10ページ程度読むことも少なくありません。問題はアプリのインストール数で、これはWeb検索エンジンからの流入のように匿名ユーザによるアクセスがない分、PV全体としては少なくなるでしょう。
アプリのインストール数が少ない場合、広告価値もあまり高くありません。同じユーザに対して何度も繰り返し同じような広告が表示されるので、次第にクリック率も低下する傾向にあります。そのため、このようなアプリを収益化する場合はWebサイトとは異なる考え方で行う必要があるでしょう。
ホーム画面からすぐにアクセス
Webサイトをホーム画面にブックマークする機能はありますが、実際に使っている人はどれだけいるのでしょうか。おそらくほぼ皆無でしょう。その点、アプリは必ずホーム画面上に配置されるのが大きなメリットと言えるでしょう。
アプリストアの存在
現在のスマートフォンユーザの殆どは新しいアプリへの接触機会をアプリストアやソーシャルメディアから得ています。特に年代層が低い(10代〜20代)であったり、高年齢層になるとWeb検索は多くありません。
つまりWebサイトだけでは新しいユーザへの接触機会が大きく損なわれてしまうでしょう。
さいごに
WebサイトでPVを集めるという方法も徐々に頭打ちになっていくでしょう。その次の施策としてアプリ化は良く上がってくるものになります。アプリ特有の機能であるプッシュ通知もmBaaSを使うことで簡単に実現できます。ぜひニフティクラウド mobile backendを使ってみてください!