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プッシュ通知の実装方法によるメリット、デメリット

アプリの開発において厄介なものと言えるのがプッシュ通知ではないでしょうか。AppleやGoogleのサーバを経由しなければならず、トークンを使って送ってもなぜか端末に届かないなどデバッグが厄介な存在です。

そんなプッシュ通知の実装には幾つかの方法があります。今回はその種別ごとにメリット、デメリットを見ていきたいと思います。

ライブラリを利用

何らかのプッシュ通知用ライブラリを使った場合、各デバイスから得られるトークンは自分たちのデータベース上で管理します。そして、サーバ上でプッシュ通知を生成して、各デバイスに送信するのが一般的です。

ユーザデータも含めてすべて自社のデータベースにあるので、柔軟なプッシュ通知作成が可能でしょう。基本的にはメールマーケティングに近い形で配信できますが、それだけシステムの作り込みが必要になります。

また、開封通知であったり、プッシュ通知に含められたパラメータによって動作を変えるといった仕組みは自分たちで作りこまなければなりません。

プッシュ通知専用ASPを使った場合

プッシュ通知のトークンを登録する際に各デバイス(ユーザではなく)の属性を登録する必要があります。その属性に従って配信対象端末を絞り込めるようになっています。

ほとんどの場合、SDKが提供されていますので、それを使えばプッシュ通知部分の実装はほとんどありません。とても手軽にプッシュ通知を実装できます。

APIを提供している場合、自社システムのユーザIDをトークンと結びつけて保存しておくことでより対象を細かく指定したプッシュ通知が配信できます。ただしほぼ個別配信に近い形になってしまうため、対象が多いと配信の設定に時間がかかってしまいます。

また、一般的にデバイスからプッシュ通知を作成することはできません。アプリ開発者から配信する目的で使われることがほとんどです。

mBaaSを使った場合

mBaaSの場合も基本的にはASPと同じです。SDKが提供されていますので、それを組み込むだけでトークンをmBaaS上に保存できます。特に細かく実装するものはないはずです。

詳細なデータを保存できる機能(ニフティクラウド mobile backendではデータストアと呼んでいます)があったり、会員管理機能もありますので、細かな属性に沿ってプッシュ通知が配信ができるようになっています。同じシステム上にデータがあるので、外部システム連携に比べると簡単にできるでしょう。

mBaaSの場合、デバイスからもプッシュ通知の作成ができます。友達にプッシュ通知を送ったり、管理アプリから他のデバイスにプッシュ通知を送るのにも使えます。アプリのリアルタイム性を高めるのに使えるでしょう。

ASPやmBaaSの場合、プッシュ通知の開封記録機能がついていることが多いでしょう。配信内容ごとの開封率を見て配信内容や時間を変えてみるといったマーケティング施策もとれるはずです。

デメリットは?

ASP/mBaaSを使った時のデメリットとしては、詳細にこだわった配信条件に対して機能が対応していないことが挙げられます。そのため、あらかじめ自分たちの考えている配信条件が満たせそうかどうか、確認しておく必要があるでしょう。ライブラリを使って作り込むならばその問題はありませんが、複雑な仕組みになればなるほど開発費用がかかるのは否めません。

ベンダーロックを心配する声もありますが、デバイストークン自体はサービスによらずアプリごとに同じものが返ってきます。そのため、ASP/mBaaS上に保存されているデバイストークンをダウンロードしてライブラリから配信させることもできます。そのため、あまり気にすることはないでしょう。

また、国内サービスであるとネットワークの遅延を気にする声がありますが、ことプッシュ通知においてはAppleやGoogleのサーバを介して行われるので配信時は気にすることはありません。デバイストークン時に多少の(数十msの)遅延が発生する程度です。それも、デバイストークンの登録は非同期通信で行われますので、国内または海外を気にすることはないでしょう。むしろ管理画面や配信結果画面の見やすさ、分かりやすさのが大事です。

ライブラリを使って自分たちでプッシュ通知の仕組みを作る場合は、その開発工数が一番の問題になります。また、一旦作った後のメンテナンスであったり、安定運用も問題になるでしょう。プッシュ通知も常に同じわけではなく、機能が追加されるなど定期的なメンテナンスが欠かせません。突然届かなくなったりすることもあるので、安定運用のためにはモニタリングやテストが欠かせないと言えます。


プッシュ通知はアプリの活性化において欠かせないと存在です。それだけになるべく楽に、早く実装できるのがいいでしょう。手軽さで言えば、mBaaSやASPがオススメですが、自分たちの求める機能があるかどうかを事前に確認する必要がありますので注意してください。

 

 

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