アプリで表示するコンテンツ(ニュースなど)を直に書いてしまうと、メンテナンスする度にアプリの審査が必要になります。そうした面倒さを防ぐためにも、コンテンツはクラウドで管理すべきです。
今回はモバイルアプリから利用できるCMS(コンテンツマネジメントシステム)を紹介します。
- ニフクラ mobile backend
- Siberian CMS
- Zesty.io
- microCMS
- Kuroco
- Contentful
- Contentstack
- Kontent
- Oracle Content Management System
- dotCMS
- Storyblok
- WordPress REST API
- Drupal
- Strapi
- まとめ
ニフクラ mobile backend
ニフクラ mobile backendではデータストアというデータベース機能を提供しています。テキストや数字、日付、配列、オブジェクト、位置情報などのデータが保存できます。
データストアはREST APIによってCRUD操作が可能です。行ごとにACLが設定できるので、取得時は認証状態に応じたデータのみ取得や更新ができます。
mBaaSでサーバー開発不要! | ニフクラ mobile backend
Siberian CMS
CMSとアプリエディタが備わったオープンソースのモバイルアプリ向けCMSです。コンポーネントはカレンダー、予約、求人など各種揃っています。
データベースではユーザー情報を管理したり、アプリの中で利用するデータをメンテナンスできます。APIはないようです。
Siberian CMS, Free Open-Source App Maker: Build your own app
Zesty.io
Zesty.ioではハイブリッドCMSというワードでモバイルアプリ、Web双方に対応したCMSとしています。APIが用意されているので、それを使ってコンテンツを取得できます。
認証機能があります。データはREST APIで取得もできますが、GraphQLも提供されています。
Zesty.io: Simplify digital. Maximize results.
microCMS
microCMSは日本製のヘッドレスCMSです。コンテンツの配信はもちろんのこと、API連携によって社内データなどをアップロードすることもできます。
SDKはWeb向けはもちろんのこと、iOSやAndroid、PHP/Go/Ruby向けに開発されています。
Kuroco
Kurocoも日本製のヘッドレスCMSです。元々RCMSというCMSを提供していましたが、その次世代版としてKurocoが開発されています。
ロギングやキャッシュ、セキュリティ、プロキシなど企業で求められる機能が用意されています。
Kuroco(クロコ) | API中心設計のエンタープライズ・ヘッドレスCMS
Contentful
Contentfulは世界的に有名なヘッドレスCMSです。数多くのSDKが提供されており、iOSやAndroidにももちろん対応しています。
細かな権限管理とワークフロー、カスタムアプリ(独自ロジック)が便利です。
The platform to bring your best ideas to life | Contentful
Contentstack
Contentstackは特にエンタープライズを対象としたヘッドレスCMSです。大規模な企業、数多くのチャンネルに対して適切な管理を実現できるよう設計されています。
フロントエンドのホスティング、多数の自動化サービスとの連携、マーケットプレイス、iOS/Android対応のSDKなどが用意されています。
Composable Digital Experiences | Content Management System | Contentstack
Kontent
ヘッドレスCMSというと開発者向けのサービスであることが多いですが、Kontentではマーケター(運用担当者)も好きになると銘打っています。
サブスクリプション管理やワークフローなどの機能がありますが、運用担当者にとっても使いやすいUI/UXになっているのが特徴です。
開発者もマーケターも好きになるHeadlessCMS | Kentico Kontent.
Oracle Content Management System
データベースで知られるOracle社の提供するコンテンツマネジメントシステムです。データベースはもちろんのこと、画像や動画などのアセットも管理します。
データはAPIによる取得はもちろん、GraphQLにも対応しています。管理機能を自社Webアプリケーションに埋め込めるのがユニークです。
Content Management System(CMS)| オラクル | Oracle 日本
dotCMS
dotCMSは旧来のビジュアル型CMSとヘッドレスCMSという、二つの面をハイブリッドCMSと表現しています。元々このハイブリッドCMSとして開発を進めています。
コンテンツは管理画面でドラッグ&ドロップで作成できます。セキュアなワークフロー、多言語化、マルチテナントといった機能があります。
dotCMS Content Management SYstem (CMS) | dotCMS
Storyblok
Storyblokは欧州初のヘッドレスCMSです。ビジュアルエディタが使いやすいという特徴があります。コンポーネントが多数用意されており、再利用しやすいのも特徴です。
主にWebサイト向けの雰囲気がありますが、iOSやAndroid向けのSDKも用意されています。
Headless CMS: The way to modern content | Storyblok
WordPress REST API
世界で最も有名なCMSであるWordPressにJSON APIを追加するプラグインです。基本的に全データ取得できますが、プラグインのデータは難しいでしょう。
SwiftはWordpressKitがありますが、Android向けはないようです(WordpressKitもコミュニティベースです)。直接ネットワークアクセスする形になるかも知れません。
Drupal
Drupalも世界的に有名なCMSです。そしてDrupalは元々ヘッドレスでの利用を想定しており、Web以外の出力も可能です。
なお、SDKは特にiOS/Android向けには作られていないようです。コミュニティベースで幾つかありますが、開発は停止しています。
Digital Experience Platform for Content, Community, Commerce | Acquia
Strapi
StrapiはオープンソースのヘッドレスCMSです。Swift、Java、Flutter、Cordova向けにドキュメントがありますが、SDKはない場合が多いようです。
一つのモデルに対して様々なデータ型を付与して、そのデータをアイテムとして管理します。管理画面は見やすいので、すぐに使えるでしょう。
https://strapi.io/solutions/mobile-cms
まとめ
ヘッドレスCMSの多くはモバイルアプリからも利用できますが、SDKが提供されていないことが多いようです。サービス選定時に注意してください。
ニフクラ mobile backendは各種プログラミング言語向けにSDKを提供しています。ぜひアプリのバックエンド、CMSとしてご利用ください。