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2022年には何があった?iOSを巡る2022年のニュースまとめ

2023年になりましたので、2022年にあったiOS界隈でのニュースをまとめて紹介します。ニュースを振り返ることで、2023年にはどういった変化がありそうかも予想がつくことでしょう。

アップル、「iOS 16」を発表 - ケータイ Watch

iOS16がWWDC 2022で発表され、秋にリリースされました。主な機能としては以下のようになっています。

なお、iPadOSはiOS16とは遅れてリリースされましたが、外部ディスプレイサポートやマルチウィンドウなど、iOSとは異なる進化を遂げています

iOS 16.2では突然フリーボードというアプリが追加されています。ホワイトボードアプリで、同時に100人まで共同編集できるものになります。

via iOS 16.2の新アプリ「フリーボード」機能と使いかた。iPhone / iPad / Macで100人まで共同編集できるホワイトボード | テクノエッジ TechnoEdge

「iOS 16」、「パスキー」が利用可能に--パスワード不要の認証機能 - CNET Japan

パスキー(Passkeys)はiOS16の発表時に紹介されていた機能で、Web Authnをベースにしたパスワードレス認証技術になります。パスワードの代わりにFaceIDやTouchIDを使って認証を行います。

パスキーはFIDOと連携し、WindowsやAndroidでも採用が進んでいますので、今後認証の標準技術として取り入れられるでしょう。

iPod touch販売終了へ。「iPod」20年の歴史に幕 - Impress Watch

iPod Touchが終了することで、全てのiPodシリーズが終了します。元々はHDDに音楽を保存するプレーヤーとしてのiPodでしたが、徐々に小さくなったり、画面を備えたりと発展していきました。

iPod Touchは飲食店の注文端末として数多く使われているようで、販売停止による影響が出そうです。

A15搭載の「iPhone 14」と大画面の「iPhone 14 Plus」。緊急衛星通信機能も - PC Watch

iPhone 14およびiPhone 14 Plusが発表されました。円安の影響もあり、日本ではかなり高額なデバイスになってしまっています。その影響もあるかも知れませんが、世界的に販売数が芳しくないようです。

新しいiPhoneではノッチではなく、Dynamic Islandという仕組みに変わっています。開発者は様々な表示方法に対応する必要が出ているため、これ以上増えて欲しくはないでしょう。

「円安こわい」Macの価格が軒並み値上げ Appleファンに動揺広がる - ITmedia NEWS

円安の影響でiPhoneやiPadだけでなく、MacBookなども軒並み値上がりしました。なお、当時(2022年6月)は125円だったようで、2023年01月のレートから見ても、まだまだ下がらないと価格が引き下がることはなさそうです。

デバイスだけでなくアプリおよびアプリ内課金の料金も引き上げられています

Apple、iPhoneが決済端末になる「Tap to Pay」発表。米国で導入 - iPhone Mania

日本ではまだ未対応ですが、iPhoneを決済端末にするTap to Payがアメリカではじまっています。これはiPhoneがあればPayPayやSquareのような支払い方ができるようになる仕組みです。日本でも普及して欲しい技術です。

アップルから「iPad(第10世代)」、4色展開で10.9インチディスプレイ - ケータイ Watch

iPadではUSB Type-Cの普及が進んでいます。iPhone 14では残念ながらLightningが継続されましたが、EUでは2024年よりUSB Type-Cの利用が義務づけられました。この結果、AppleでもUSB Type-Cの採用が決定しており、iPhone 15ないしその次からはType-Cになります。

マスク付けてFace ID認証できたよ iOS 15.4βが花粉飛散に間に合ってよかった:CloseBox(1/2 ページ) - ITmedia NEWS

日本でのリリースが1月末に行われました。この結果、花粉症の季節に間に合って喜んだ人も多かったのではないでしょうか。

米国内のiPhone比率、初の50%超え Androidを逆転: 日本経済新聞

世界的に見ればまだまだAndroidの方が比率は高いですが、アメリカ市場においてはiOSの方がシェアを伸ばしたようです。

アップル 外部決済システム利用可能に 手数料発生せず | NHK | IT・ネット

ついにAppleが外部決済システムを許可しました。これはアプリのジャンルによるのですが、アプリ内課金以外の決済機能が使えるようになります。

Appleの「セルフサービス修理プログラム」を使って自分の手でiPhoneを修理した感想 - GIGAZINE

スマートフォンの寿命が延びています。それに伴って修理など、自分で直す権利が求められました。Appleではセルフサービス修理プログラムを提供し、個人が自分のiPhoneを修理できる仕組みを提供開始しました。

なお、あまり評判は良くないようです。スマートフォン自体はとても複雑な機械なので、素人が即修理できるという代物ではないでしょう。

iPhone SE(第3世代)・M1 iPad Air・M1 Ultra・Mac Studio・Studio Display。 #AppleEvent で発表されたものまとめ【更新終了】 | ギズモード・ジャパン

3月に行われたAppleイベントです。様々なデバイスが発表されました。特にMac Studioはmac miniとMacProを繋ぐデバイスとして注目です。現状ではM2世代ですが、2023年にはM3が登場するかも知れません。

M2はすでにiPad Proにも搭載されており、性能はMacBookとiPad Proで遜色ない状態になっています。

Appleが「2年以上アップデートのないアプリ」をストアから削除しようとする動き。更新がなければ機能していても消す - AUTOMATON

アプリストアで更新がないアプリは削除される動きが強まっています。特に機能追加がなかったとしても、最新のXcodeでビルドしてアップデートした方が良いでしょう。ただし、レビューも最新のルールで行われるので、以前は通っていたのにレビューで落ちると言った事態になる可能性もあります。

CSSの新しい単位「lvh」「svh」これでiOSのSafariで100vhがビューポートの高さではない仕様に対応できる | コリス

Webサイト、さらにMonacaアプリで気になるアップデートです。lvh/svhというビューポート単位が追加されました。これによって、高さをデバイス毎に合わせながら調整できるようになります。

まとめ

iOS 16やiPhone 14は順調な進化というか、既定路線だったとも言えます。しかしiPhoneの高額化や販売数の伸び悩みを鑑みると、今年は別な手を打ってくる可能性があります。また、全く新しい進化を遂げるかも知れません。

iPadとmacOSの差はどんどんなくなってきています。開発者としてはmacOSを利用しますが、個人開発者などであればiPadで十分というケースは多くなりそうです。

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。