間もなくiPadOS 16がリリースされます。注目されている機能として、ステージマネージャーと呼ばれるアプリ切り替え機能だったり、外部ディスプレイサポートなどが挙がっています。iPad ProはCPUとしてM1が使われており、普段の開発すら耐えられるスペックになってきています。
そこで、今回はiPad(恐らくPro向け)に開発環境を整える方法について紹介します。
Swift(ネイティブアプリ)開発
Swiftを使ってiOSアプリ開発を行うのであれば、Swift Playgroundsを使うのがお勧めです。Swiftパッケージも使えて、普通にアプリ開発を行えます。実際、ToDon’tというアプリはSwift Playgroundsで開発・リリースされたアプリとなっています。
Monacaアプリ
Monacaアプリを開発する場合、Web IDEを使うのが基本になるかと思います。この場合、2つの選択肢があります。
- Google Chromeを使う
- PWAを使う
MonacaはSafariをサポートしていないので、Google Chromeを使うのが基本になります。ただし、サードパーティーCookieがないために、ファイルの変更検知・自動リロードがうまくいかないようです。
PWA版のMonacaもありますが、こちらも同様の問題 + Google Chromeではないというエラーが出てしまいます。将来的な対応が期待されます。
ゲーム開発
UnityはWindows/macOS向けのゲーム開発環境になりますので、iPadでは動作しません。それ以外の選択肢として、例えば以下があります。
hyperPadは2D向けのゲームをノーコードで開発できるアプリだそうです。
Webブラウザの開発環境
Webブラウザがあれば使える開発環境としては、以下が挙げられます。
vscode.devはPWAになっており、iPadのホーム画面に配置できます。GitHubのパブリックなリポジトリであればvscode.dev上で編集やコミットができます。UIはVS Codeそのままですが、一部の機能拡張は利用できないので注意してください。
GitHub Codespacesは有料ですが、プライベートリポジトリでも利用できます。ターミナルが利用でき、各種コマンドもインストールされているので開発中のテストにも利用できるでしょう。
アプリ
iPadアプリとしてリリースされているエディタアプリもあります。例えば筆者が利用しているのはCode Appです。
PHPやWebサーバーなど、ローカルの開発環境が揃っています。ターミナルは一部のコマンドが使えます。ソースコードはthebaselab/codeappにて公開されているので、自分でビルドすることも可能です。
その他のアプリについては以前iPadだけでアプリ開発!アプリ&環境まとめにてまとめていますので、そちらをご覧ください。
まとめ
iPadを使った開発環境も現実的になりつつあります。個人の趣味で開発するのであれば、iPadでも十分になるかも知れません。PCはあくまでも本格的な開発者向けという時代になりそうです。
Webとアプリでは開発体験が異なるので単純な比較はできませんが、PWA版はインストールする手間なく使えるので便利です。ぜひ vscode.dev などを体験してください。