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スマホアプリ開発にニフクラ mobile backend(mBaaS)。アプリ開発に役立つ情報をおとどけ!

個人アプリ開発者の会 vol.1を開催しました

ニフクラ mobile backendはスマートフォン、タブレットアプリなどで必要になる機能をまるっと提供するmBaaS(mobile backend as a service)を提供しています。個人、法人に関わらずアプリ開発を行っている方々を応援しています。そんなNCMBだからこそ、皆さんにアプリ開発の楽しさを知ってもらい、自分も開発したい!と思って欲しいと考えています(たとえNCMBは使っていなくとも)。

そこでこの「個人アプリ開発者の会」では、先駆者たる方々に登壇してもらい、そのアプリ開発の楽しさや苦労、仕組みなどを共有してもらいます。このイベントを通じて、自分もアプリ開発してみたいと思ってもらうのが狙いです。7月14日に初開催しましたので、その模様をご紹介します。

はじめて作ったアプリが大スベリしたけど、その次のアプリでバズった話

はてなブックマークでも話題になっていたBookNotionの開発経験を小阪 翔 | メトロエンジンCOO (@analyze_world) さんにお話いただきました。元々BookNotionの前にTenbinというアプリを開発していたそうです。そちらは残念ながら伸びなかったとのことですが、第2弾として開発したのがBookNotionになります。

BookNotionはKindleのシェア機能を使って、本のタイトルや選択したテキストなどをNotionのデータベースに蓄積してくれるアプリになります。KindleとNotionを使っている方はぜひインストールしてみてください。

TenbinとBookNotionの違いとして挙げていたのが、アイデア発想が「自分が使いたいもの」から来ている点です。想定ユーザーが自分自身であり、競争優位性などを意識することなく開発に集中できたとのことです。自分が欲しいものは、他の誰かも欲しいものだと言う考えて継続的に開発を続けた結果、ツイートがきっかけで一気にダウンロードが伸びたそうです。

アイデアの出し方として以下のような考え方を挙げていました。

  1. 自分(もしくは自社)の中でペインを見つける
  2. そのペインを解決するサービスを探す
  3. 最高のサービスが見つかったら1に戻る
  4. そうでなければチャンス

個人、企業に限りませんが大事にしたい考え方ですね。

5ヶ月で5つアプリをリリースした話

2番目のセッションはEnergy Fakeというアプリを作られたAoi.Umigishi🎮Indie App Developer@Flutter (@Aoi_Umigishi)さんのお話です。Energy FakeはiPhoneの充電切れ風の画面を表示するアプリです。LINEの連絡先を聞かれた時にごまかすといった使い方が想定されています(あくまでもジョークアプリです)。

そんなEnergy FakeをAppleの審査に提出したところ、開発者アカウントの削除まで予告される事態になってしまったそうです。そこで泣く泣くAndroid版のみリリースされています。そして、Aoi_Umigishiさんは他にも多数のアプリを作っており、なんと5ヶ月で5つのアプリをリリースしています。

この速度を実現したのはFlutterであり、開発生産性の高さを挙げていました。iOS/Androidを同時に開発でき、UIがパズルや積み木のように組める、ホットリロードで変更が即座に反映されると言ったメリットを紹介してもらいました。Aoi_Umigishiさんはフリーランスとして活動されており、その意味でもアプリをリリースしている点は営業的な意味にもつながるとのことでした。

単機能なアプリであってもちゃんとリリースできる、とのことです。ぜひFlutterでアプリ開発にチャレンジしてみてください。

九州大学のアプリを1ヶ月で作った話

3番目のセッションは九州大学(非公式)を作ったかえでゲームズ (@kaedeee_you)さんのお話です。元々この九州大学アプリを作られたきっかけは、友人の大学生活をサポートすることだったという、かなりエモーショナルな内容でした。

このアプリは非公式とのことですが、すでに数多くの学生にインストールされているそうです。そこで個人ではなくグループでの運用体制にしたり、コードのオープンソース化などを予定することで公式に利用できる形にしたいとのことでした。

特に九州大学(非公式)のマーケティング手法が興味深く、実際にビラを配るなどしてインストール状況を確認したり、機能開発のテストマーケティングを行っていました。こうした活動の紹介も興味深いものがありました。特にApp Storeでの評価が4.9というのも驚きです。

九州大学以外の方もインストールして大丈夫とのことなので、ぜひ。

まとめ

今回はBookNotion、Energy Fake、九州大学(非公式)の3事例を紹介してもらいました。個人開発アプリならではのこだわりや、機能を絞り込んだ使い勝手の良さなどがうかがい知れました。個人アプリ開発者の会は今後も定期的に開催していきますので、ぜひご参加ください。

参加は下記URLより、メンバーになっているとイベント公開時の案内が送られます。ぜひご登録ください。

ニフクラ mobile backend - connpass

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。