5月にGoogle I/O 2021が開催されました。コロナ禍とあって、オンラインでの開催となっています。セッションがすぐにオンラインで公開されるので、情報のキャッチアップはとても簡単です。
そんな中でアプリ関連の情報としては、Android 12βがリリースされたということが挙げられるでしょう。この記事ではAndroid 12に関する情報をまとめて紹介します。
- Android 12βはすでに利用可能です
- Material You
- プライバシーへの配慮
- アプリクラッシュからの再起動が高速に
- 画像フォーマットの追加
- 動画の自動コンバート
- クリップボードアクセス時にトースト表示
- 通知の制限
- TizenとWear OSの融合
- まとめ
Android 12βはすでに利用可能です
Android 12βが利用できるデバイスは次の通りです。Pixelとシャープを除くと、ほとんどが中国メーカーのようです。中国メーカーの場合、中国市場向けに作られたものだけが対象という場合も多いです。これはAndroid 12βがGoogleからではなく、各デバイスメーカーから配布されているためのようです。
- Pixel
3/3 XL/3a/3a XL/4/4 XL/4a/4a (5G)/5 - ASUS
Zenfone 8 - OnePlus
9/9 Pro - Oppo
Find X3 Pro - realme
GT - シャープ
AQUOS sense5G SH-M17 SIMフリー - TECNO
CAMON 17 - TCL
TCL 20 Pro 5G - Vivo
iQOO 7 Legend - Xiaomi
Mi 11 / Mi 11 Ultra / Mi 11i / Mi 11X Pro - ZTE
Axon 30 Ultra 5G
実機がない場合はAndroidエミュレータが利用できます。64bit版のシステムイメージが利用できます。
Material You
Material Youはユーザが選んだ壁紙の色調に合わせてアプリのカラーテーマが変わったり、コンポーネントの幅なども変わるとのことです。一貫性のあるUI/UXを提供することで、統一感ある操作性が実現します。これはウィジェットでも利用できます。
プライバシーへの配慮
Appleのプライバシーブロックほどではないものの、Androidでもプライバシーへの配慮が高まっています。プライバシーダッシュボードを使って、アプリがアクセスしたデータや頻度をまとめて確認できます。
位置情報については、精度を選択できるようになります。アバウトな範囲を指定することで、位置情報をぼかしてアプリに提供します。これによって居場所を特定するのを避けられるようになるでしょう。
アプリクラッシュからの再起動が高速に
アプリがクラッシュした際に、素早く再起動できるようになったとのことです。
画像フォーマットの追加
AVIFという画像フォーマットが追加されています。風景写真を比べた場合、JPEGよりもブロックサイズが小さいとのことです。Google Chromeではすでにサポートを開始しています。
動画の自動コンバート
H.265など最新の動画フォーマットに対応していない場合、自動的にトランスコードする機能が追加されています。
クリップボードアクセス時にトースト表示
アプリからクリップボードにアクセスした際に、トーストが表示されるようになります。
通知の制限
アプリがバックグラウンドにあり、通知が10秒以内に消える場合は通知が表示されないようになります。これはバッテリー消費を軽減およびユーザの視覚的ノイズを軽減するためだそうです。
TizenとWear OSの融合
サムスンとGoogleの提携によりTizenとWear OSが統合されることが発表されました。これによりAndroid向けのスマートウォッチ OSが統一されることでしょう。30%程度の高速化が見込まれるそうです。
まとめ
mBaaS絡みでいうと、プッシュ通知の表示制限であったり、位置情報取得の精度変更などが気になります。Android 12は他にも細かい変更が様々にあるので、ぜひ情報をチェックしてください。