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Deno/TypeScript用SDKでのオブジェクトの使い方(add/addUnique/remove)

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機能的にはまだまだ少ないですが、Deno/TypeScript用のSDKを開発中です。TypeScriptで作られており、VueやReact、Angularとの組み合わせでも利用できます。

NCMBMania/ncmb_deno: deno用のSDKです

今回はオブジェクトの使い方です。基本的な使い方はdenoで使えるSDKを開発中です(データストアの更新、検索) - ニフクラ mobile backend(mBaaS)お役立ちブログをご覧ください。この記事では配列型のフィールドを操作するメソッドについて紹介します。

インストール方法

インストールは普段使っているnpmやYarnで可能です。

npm install ncmb_ts -S

初期化

初期化は次のように行います。

// Node.jsの場合
import { NCMB, NCMBUser } from 'ncmb_ts'
// denoの場合
import { NCMB, NCMBUser } from 'https://raw.githubusercontent.com/NCMBMania/ncmb_deno/master/deno/ncmb.ts'
const ncmb = new NCMB('YOUR_APPLICATION_KEY', 'YOUR_CLIENT_KEY')

オブジェクトの作成

オブジェクトは NCMBObject で作成します。これはRDBMSでいうところの行相当のデータになります。

const item = new NCMBObject('Item');

そして set メソッドでデータを追加し、saveメソッドでデータを新規保存または更新します。

await item
  .set('name', 'Hello')
  .save();

配列の要素追加

配列型のフィールドに対して値を追加する場合は add メソッドを使います。

item
  .add('ary', 'a')

これで現状の値が ['b'] だった場合、保存後は ['b', 'a'] になります。

配列の要素削除

配列型のフィールドに対して値を削除する場合は remove メソッドを使います。

item
  .remove('ary', 'a')

これで現状の値が ['b', 'a'] だった場合、保存後は ['b'] になります。

配列の要素をユニークに追加

配列型のフィールドに対して値を追加(ただしユニークな場合に限る)する場合は addUnique メソッドを使います。

item
  .addUnique('ary', ['a', 'c'])

これで現状の値が ['b', 'a'] だった場合、保存後は ['b', 'a', 'c'] になります。

数値のインクリメント

数字型のフィールドに対して setIncrement を使うと、数字をカウントアップできます。デフォルトは1です。

item
  .setIncrement('num', 10)

これで現状の値が 100 だった場合、保存後は 110 になります。

まとめ

配列を操作する場合、値をインクリメントする場合にこれらのメソッドを使ってみてください。

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。