iOS/Androidといった異なるプラットフォームに対して一つのコードベースで対応する、いわゆるクロスプラットフォームな開発環境は幾つかあります。ニフクラ mobile backendではよく知られたMonacaはそんなクロスプラットフォームの一つになります。
今回はそんなクロスプラットフォームでのアプリ開発を高速化してくれるWebサービス、ソフトウェアを紹介します。
Monaca
Monacaはニフクラ mobile backendとの相性が最もいいハイブリッドアプリプラットフォームになります。JavaScript SDKからの利用はもちろんのこと、プッシュ通知プラグインも無料で利用できます。
Monaca - HTML5ハイブリッドアプリ開発プラットフォーム
MonacaはWeb IDEの他、ローカルアプリとして実行するMonaca Localkit、CUIで動作するmonaca CLIを提供しています。Web IDEの場合は開発環境を整える必要なく、すぐにアプリ開発を行えます。
Onsen UI Playground
Onsen UIはMonaca以外でも利用できますが、同じアシアル社が開発しているので最も相性のいいUIフレームワークといえるでしょう。そんなOnsen UIのコードを書いて、Web上で実行結果を確認できるのがOnsen UI Playgroundになります。デモも多数登録されています。
Flutter
FlutterはDartを使ったクロスプラットフォーム・フレームワークです。iOS/Androidの他、デスクトップやWebにも対応しています。NCMBではFlutter SDKを非公式ながら提供しています。
AppBuilder 2 20180529-19:35
バージョンは古いですが、FlutterアプリのUIをWebブラウザ上でドラッグ&ドロップで作成できます。作成した画面はコードでダウンロードできますので、後はイベント毎のコードを追加してアプリ開発を行います。
DartPad
Dartを試すことができるWeb上の実行環境になります。サンプルの中にFlutterのコードもあります。これはFlutter for Webに対応していますので、Webブラウザ上で動くFlutterアプリを試し、アプリの中でも実行できます。
React Native
React NativeはJavaScriptを使ってiOS/Androidアプリを開発するフレームワークです。JavaScriptエンジン上で実行されるので、ネイティブレベルで高速に実行されるのが特徴です。NCMBではReact Native SDKを非公式ながら提供しています。
NCMBMania/ncmb-react-native: NCMB SDK for React Native
Expo Snack
expoはReact Nativeアプリの開発用ビューワーです。Expo SnackではコードをWebブラウザ上で実行し、プレビューができます。もちろんexpoアプリで確認もできます。iOS/Androidアプリとしては実行する場合にはappetizeを使っています。
Appitr
AppitrはWebブラウザ上でReact Nativeアプリの開発、プレビューそしてビルドまで行える開発環境となっています(ビルドはこれから追加予定です)。UIのレイアウトもAppitr上で編集できます。
Appitr: Create a native mobile app with online IDE within hours; Create your own React Natvie app.
Deco
React Native用のローカルIDEです。UI上のサイズなど細かい設定はビジュアル的に行えます。既存のコンポーネントを検索し、アプリの中に組み込むことも簡単にできます。
Ionic
IonicはMonacaと同じくCordovaをベースにしたハイブリッドアプリ開発環境です。クラウドベースの開発環境はなさそうですが、UIを組み立てられるツールは揃っています。
Ionic X
UIをドラッグ&ドロップで開発できるサービスです。既存データとの接続もコーディングを行わずにできます。ローコードプラットフォームとして開発されています。
Ionic Creator
IonicアプリのUIをWebブラウザ上で作成できます。コードエディタはProプラン以上で利用できるようです。ダウンロードしたコードを見る限り、Angularベースになっています。
まとめ
クロスプラットフォームの場合、多くがUIコンポーネントの利用が面倒という特徴があります。コードで書くものが多く、実際の見た目を想像しながら作るのが大変です。
今回紹介したツールを使えば、UIをグラフィカルに設定できるので、ブロックを組み合わせるようにさくさくと作れるはずです。ぜひお試しを!