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Sign in with Appleを利用する際に必要な情報について

Sign in with AppleはApple社が提供するiOS向けの認証技術です。アプリにFacebookやTwitterなどのソーシャルログインを実装している場合、Sign in with Appleも実装する必要があります。

NCMBでもSign in with Appleをサポートしていますが、その際に管理画面で設定しなければならない項目があります。今回はそちらを紹介します。

設定する情報について

管理画面で設定する情報は全部で5つです。

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  1. Apple ID連携の許可
  2. App ID
  3. AppleチームID
  4. AppleキーID
  5. 秘密鍵(p8ファイル)

1. Apple ID連携の許可 については特に問題ないでしょう。有効にすればいいだけです。 2. App ID も問題ないかと思います。いわゆるアプリのIDで、com.nifcloud.mbaas.app のような文字でアプリ作成時に設定しているかと思います。

問題は残りの項目になります。これらはすべてApple Developerのサイトで行います。

AppleチームID

証明書などを作成する画面の、右上にある XX999XX999 といった形式の文字列です。

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View Membershipをクリックして表示される画面でも確認できます。

AppleキーID

Certificates, Identifiers & Profilesのページで、Keysをクリックします。

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そしてキー名を入力し、Sign in with Appleにもチェックを付けます。

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Sign in with Appleを指定する際にはアプリも指定します。これはXcodeのCapabilitiesでSign in with Appleを指定したものだけが出るはずです。

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設定が終わるとAppleキーIDが表示されます。これを指定してください。

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秘密鍵(p8ファイル)

AppleキーIDを登録すると、拡張子がp8の秘密鍵がダウンロードできます。そのファイルを管理画面でアップロードしてください。

まとめ

これでSign in with Appleの設定が完了です。アプリから送られてくるトークンをサーバ側で検証して利用しますので、ここで挙げた項目はその検証に必要なものになります。Sign in with Appleを一から実装する機会はそう多くないと思いますので、忘れてしまった時にも参考にしてください。

SNS連携 (Swift) : Apple ID連携 | ニフクラ mobile backend

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。