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データのエクスポート、インポート時の注意点

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データをバックアップしたり、分析したりといった目的でエクスポートすることはよくあるかと思います。また、別なシステムからデータをエクスポートして、取り込みたいと思うこともあります。そんな時に注意して欲しい点を挙げます。

objectIdは移行できません

インポートを行う際、objectIdは無視されます。そのため、もしシステムが特定のobjectIdに依存する形で組まれている場合(ハードコーディングされている場合など)、不具合を起こす可能性があります。データを削除し、作り直した場合にもobjectIdは復元できないので、objectIdに依存するシステムは危険です。

ポインターの復元はできません

同様にポインターを使っていた場合、ポインター側のobjectIdが再現されないので、対象データが見つからなくなるはずです。まず対象になるポインターのデータを復元した後、その新しいobjectIdを指定し直す必要柄います。

同様にリレーションの場合も対象データを見つけられなくなるはずです。

ファイルストアはインポート、エクスポートできません

ファイルストアはインポート、エクスポート対象外です。同様にスクリプトもインポート、エクスポートできません。ロール、会員、プッシュ通知についてはエクスポート対象ですが、インポートはできません。このように規定のクラスについては実現できる機能が異なるので注意してください。

まとめ

アプリケーションを移行することはあまりないと思いますが、開発や検証環境を作りたいという時に発生します。ここで挙げたような項目に注意して環境を整備してください。

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。