スクリプト機能はサーバレスで任意のコードを実行できる機能です。mBaaSでは足りていない機能を補ったり、サーバを用意せずにサーバサイドでコードを実行できます。プログラミング言語としては現在、Node.jsとRubyに対応しています。
2019年04月現在、Node.jsは10.15.0、Rubyは2.6.0が最も新しい利用可能なバージョンとなっています。双方のバージョンにおいて特筆すべき点を紹介します。
Node.js 10.15.0
Node.jsは8.0以降でasync/awaitが導入されました。これが最も大きな違いになるでしょう。9.xについてはLTSではないので重視しなくても良いでしょう。
10.5ではワーカースレッドが導入されています。恐らくスクリプト機能では使えない(別なスクリプトが呼び出せない)と思います。10.x系ではセキュリティが重視されており、OpenSSLがバージョン1.1.0になるなど、安定してNode.jsを活用する上ではバージョンアップが欠かせないでしょう。また、http2も組み込まれており、ネットワークアクセス時において役立つはずです。
なお、8.x系は2019年12月に期限切れになる予定のようです。
Ruby 2.6
細かな機能追加は多数ありますが、JITコンパイラ導入によってパフォーマンスが改善していること、to_hやsplitがブロックを渡せるようになっています。
基本的な書き方については2.5系などと変わっていませんが、より直感的にコーディングできるようになっているはずです(thenメソッドやstepのエイリアスとしての%など)。
詳細はサンプルコードでわかる!Ruby 2.6の主な新機能と変更点 - Qiitaに詳しく載っています。
まとめ
スクリプト機能はバージョンを指定できます。現時点ではNode.js 8.15.0 または 10.15.0、Ruby 2.5.3 または2.6.0を指定する形になります。latestを指定することで常に最新版を使って実行しますが、メジャーアップデートによって動作が異なる可能性もあるので適切なバージョン指定を行った方が良いでしょう。