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GCM廃止に伴うmBaaSの影響について

f:id:mbaasdevrel:20190319162433p:plain Androidにプッシュ通知を配信するGCM(Google Cloud Messaging)が4月11日(現地時間)に廃止されることが決まっています。徐々に新しい情報も出てきており、4月11日以後にどういった影響がありそうか分かってきました。

この記事では皆さんのアプリへの影響を解説します。

※2019年4月、Google社からのメールおよび開発ドキュメント等にて、GCMドメインは2019年5月29日(現地時間)まで利用可能である旨の記載がなされました。そのため、4月10日以降も継続して利用できる可能性があります。(2019/4/9追記)

Android SDK v3.00以降をお使いの方

Android SDK v3.00以降はGCMに代わるFCM(Firebase Cloud Messaging)に対応していますので、v 3.00以降をお使いであればアプリ側の改修は不要です。 もしFCMのプロジェクト登録をまだ行っていない場合は、FirebaseにてJSONファイルを生成し、mBaaSの管理画面にアップロードしてください。

Android SDK v2系をお使いの場合

4月11日以降、新しいデバイストークンが取得できなくなる可能性があります。そのため、新規インストールユーザに対してプッシュ通知の配信ができない可能性があります。 ただし、同一プロジェクトにおいてFirebaseでJSONファイルを生成し、mBaaSの管理画面でアップロードしてもらうと既存ユーザに対してはプッシュ通知を配信できます。 ※別プロジェクトとした場合にはプッシュ通知が届きません。ご注意ください。

SDKをv2からv3へ入れ替えた場合、コードの改修はそれほど多くありません。

なお、2019年9月以降、旧ニフクラ mobile backendのAPIドメインが利用できなくなります。 プッシュ通知以外の機能(データストア、認証、ファイルストアなど)をお使いの場合、アプリが動作しなくなる可能性があります。

Android SDK v1系をお使いの場合

基本的にはv2系をお使いの場合と変わりません。ただし、v1系からv3系への入れ替えはコードの改修量が大きくなります。

まとめ

すでに取得されているデバイストークンは4月11日以降も利用可能です。ただし、そのためにはFirebaseでのプロジェクト登録とJSONファイル生成、mBaaS管理画面へのアップロードが必須です。プッシュ通知が送れなくなる事態にならないよう、Firebase側での作業をお願いします。

そして9月に予定されている旧ドメイン廃止前までにSDKのバージョンアップをお願いします。

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。