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プッシュ通知の遍歴(Android編)

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プッシュ通知はアプリのマーケティングに欠かせない重要な技術要素です。アプリに送るとバナーで表示されるというシンプルなものですが、技術的には様々に移り変わっています。

そこで今回は過去からどのようにプッシュ通知が移り変わってきたのかを紹介します。

2012年

Cloud to Device Messaging(C2DM)が廃止されました。GCMへの対応が必須でした。

2014年

Android 5.0 Lollipopがリリース。プッシュ通知にカテゴリ、優先度といったプロパティが追加されました。ロック画面でプッシュ通知の詳細が確認できるようになりました。プッシュ通知のアイコン仕様が変更されました。その結果、白いアイコンが表示されてしまうという問題が多く発生したようです。

プッシュ通知がGoogle Play Serviceに統合されました。プッシュ通知のAPIも変更されていますが、後方互換性がありました。

2015年

Android 6.0 Marshmallowがリリース。通知をアラームのみにしたり、サイレント、重要な通知だけを表示するといった指定ができるようになりました。重要な通知とはアラームやリマインダー、スケジュール、指定した人からの着信やSMS受信になります。

GCMにトピックメッセージングが追加され、デバイストークンを管理するのではなくPub/Sub方式でプッシュ通知を送れるようになりました。

2016年

Android 7.0 Nougatがリリースされました。通知のグループ化が実装され、同じアプリからの通知はまとめて表示されるようになりました。通知をタップして返信するといったアクションが行えるようになりました。

2017年

Android 8.0 Oreoが発表されました。プッシュ通知の確認がアプリアイコン長押しでもできるようになりました。Notification チャネルが追加され、より細かく通知の表示、重要度、音などを制御できるようになりました。

通知のオン、オフをアプリ単位で変更できるようになりました。通知のスヌーズ機能が追加され、後でもう一度通知を送ってもらうことができるようになりました。

2018年

Google Cloud Messaging(GCM)が廃止されました。2019年04月19日で完全に停止します。FCMへの乗り換えが必須です。

まとめ

AndroidはiOSよりも自由度が高く、多機能なプッシュ通知が送れる印象があります(最近ではほとんど変わらなくなってきていますが)。ただし、C2DMからGCM、そしてFCMと大規模な変更が発生するのもAndroidの特徴と言えます。FCMについても、今後変更がないとは言い切れないでしょう。

ニフクラ mobile backendでは大規模配信にも対応したプッシュ通知配信システムを備えています。乗り換え相談も承っていますので、より効果的で多機能なプッシュ通知配信を行いたい時にはぜひお問い合わせください!

プッシュ通知の遍歴(iOS編)はこちら

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。