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Google Apps Script用SDKがデータストアの更新、削除、認証に対応しました

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Google Apps Script上でmBaaSを利用可能にするJavaScript SDKに新しい機能を追加しました。ID/パスワードによる認証と、データストアの更新、削除に対応しました。

この3つの機能によって、Googleスプレッドシートを使ったデータ管理が可能になります。例えばマスターデータのような情報をGoogleスプレッドシートでメンテナンスできるようになります。mBaaSの管理画面も一覧表形式で使いやすいのですが、表計算に特化している訳ではありません。Googleスプレッドシートを使うことで、次のようなメリットがあります。

  • データの並び替えができる
  • カラムの並び替えができる
  • 他のシート、セルの値を計算しながら使える(あるセルの7日後など)
  • ポインターの修正ができる

これによってデータメンテナンスが大幅にやりやすくなるはずです。

今回はまず、基本的な使い方、および追加した機能について紹介します。

ライブラリのインストール

Googleスプレッドシートのツールメニューにあるスクリプトエディタを選択します。

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スクリプトエディタのリソースメニューにあるライブラリを選択します。

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出てきたモーダルウィンドウで、ライブラリ追加の入力欄に「1yWnb7GfYsBCR-MZvi6r-TOYv_y-AV4le5P7kaG5B3iZ5VNnSk9Q55pSJ」と入力して追加ボタンを押してください。

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NCMBというタイトルでライブラリが追加されます。バージョンは24以降の最新版を選んでください。

これでSDKが使えるようになります。

ユーザログイン

ユーザログインは次のようになります。

var userName = 'USERNAME';
var password = 'PASSWORD'
ncmb.User.login(userName, password);

返り値がユーザデータであればログインOKです。エラーの場合はcodeというキーを持っています。

データ更新

元々データ登録機能はありましたが、今回からデータ更新が可能です。

var TestItem = ncmb.DataStore("TestItem");
var items = TestItem.fetchAll();
var item = items[1];
item.set('name', 'Update!');
item.update();

データ削除

データ削除はdestroyメソッドになります。

var TestItem = ncmb.DataStore("TestItem");
var items = TestItem.fetchAll();
var item = items[1];
item.destroy();

Google Apps Script版SDKを使えば、マスターデータメンテナンス以外にもデータストアをバックアップしたり、mBaaSにはない定期実行を実現できます。ぜひmBaaSの運用に役立ててください。

中津川 篤司

中津川 篤司

NCMBエヴァンジェリスト。プログラマ、エンジニアとしていくつかの企業で働き、28歳のときに独立。 2004年、まだ情報が少なかったオープンソースソフトの技術ブログ「MOONGIFT」を開設し、毎日情報を発信している。2013年に法人化、ビジネスとエンジニアを結ぶDXエージェンシー「DevRel」活動をスタート。