mBaaSのデータストア機能を利用して、アプリの利用状況をロギングするアプリも多くあります。今回の事例はデータストアにユーザーのプレイ状況をロギングし、アプリの改良、新規の企画などに利用している「ワオっち!」(Android/iOS)を紹介します。
お話を伺ったのは株式会社ワオ・コーポレーション 幼児教育開発推進室(ワオっち!事業開発チーム) 徳岡 純次 氏です。
まずはワオっち!について教えてください
子ども向け知育アプリシリーズ「ワオっち!」を開発・運営しています。0歳から12歳を対象としたゲームで楽しく学習できるアプリシリーズで、「親子の時間」と「低年齢期に必要な力(知力・感性・表現・自律・就学基礎)の育成」をコンセプトに開発しています。
シリーズ中の『ワオっち!ランド』というアプリでmBaaSを採用しています。このアプリは、様々な企業にもご参画をいただき、1アプリにお絵かき、パズルなど25個の知育ゲームを内蔵した、人気のアプリです。
「mBaaS」を選んだ理由を教えてください。
ユーザーの詳細なプレイを把握する部分に、mBaaSを採用しました。
データをエクスポートして、アプリの改良、新規の企画などに利用しています。
コンソールサイトが使いやすいため、エンジニア以外の方でも操作性や機能性など気に入ってもらえております。ドキュメントは日本語なので、アプリ側のSDKの組み込みやテストもスムーズな導入が可能となります。
mBaaSではどんな機能をお使いですか?
ファン注目の対局や棋士登場を、プッシュ通知で送りお知らせしています。通知したい端末や時間を自由に設定して快適に使っております。
mBaaSの印象や使い勝手を教えてください。
今回のアプリ用に、特別にサーバーサイドの開発や運用をせずに、プッシュ通知やネット上でデータ管理ができるので、開発期間や保守業務の負荷が軽減できると思い採用しました。
また、使用率や内部の各情報の起動数を把握してアプリの改善に役立てたかったので、トラッキングサービスはぜひやりたいと思っていました。しかし、無料のトラッキングサービスだけではユーザーの詳細なプレイ状況を把握できないので、多機能なmBaaSは非常に助かりました。
mBaaSの1番の利点はなんですか?
今回頼りになったところは、やはりサーバーサイドの作り込みをしなくてもデータを保存できるところでした。
手軽にミッションクリア状況のデータを確認して、ゲームの改善やおすすめバナーへのピックアップの参考にしたり、新規の企画に役立てたりすることができてとても助かりました。
バグの発生時はどうしていましたか?
現在、ダウンロード数はシリーズ累計390万ダウンロードを超え、GooglePlay2015年ベストアプリにも選出されました。多くのユーザー様に支持していただいていることを、大変嬉しく思っています。
子ども向けのアプリなので、お子さまが有料コンテンツを誤購入してしまうのを防止する機能をはじめとして、今後も、さまざまな工夫を凝らし、親子で安心して使っていただけるアプリを開発していきます。
mBaasに要望はありますか?
現在は『ワオっち!ランド』で利用させていただいておりますが、今後も続々と新しいアプリを増やしていく予定ですのでmBaaSを利用する機会も多くなると思います。
有名他社mBaaSが続々と事業規模の縮小やサービス停止を発表していますが、弊社ではmBaaSを使って開発期間短縮や保守業務軽減など狙い通りの成果を得ることができたので、今後とも長く利用させていただければ幸いです。
ほかに、WindowsStoreアプリ向けSDKやクラッシュレポートの収集・解析機能もあれば利用したいと考えております。