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ウェブアプリとクラウドアプリの違い

ウェブアプリとクラウドアプリの違い

どこからでもアクセスが可能、デスクトップ上へのソフトウェアのインストールが不要、社内でのサーバーメンテナンスが不要など、共通点が多いクラウドアプリケーション(以下クラウドアプリ)とウェブアプリケーション(以下ウェブアプリ)ですが、そもそもこの2つのアプリケーションの定義は同じなのでしょうか。クラウドアプリとウェブアプリには違いがあります。理解しておきたいその違いについて詳しくみていきます。

ウェブアプリとは

ウェブアプリ(ウェブサービス)というのは、ウェブ経由でアクセスするアプリケーションを指します。検索エンジンやAmazon などのショッピングサイトもウェブアプリのひとつです。

ウェブアプリへのアクセス時には、クライアント側からHTTP経由でサーバーにページ要求を送り、サーバー側が要求されたページに応答するという形で通信を行います。

ウェブアプリはHTML、Java Script、Flash などクライアント技術とファイルやデータ保存などのシステムが利用できるASP、PHP、JSP、サーブレットなどを使ったサーバーサイド技術を組み合わせて提供されます。

クラウドアプリとは

クラウドアプリとは、進化したウェブアプリといえるでしょう。Adobe Creative Cloudはその一例です。従来は非常に高価だった画像加工ソフトやアニメーション作成ソフトなども今ではクラウドアプリとして利用できる場合もあります。月々の契約で必要なだけ使えるなど利便性が向上し、負担費用が軽減しました。

多くの企業でも、従来のデスクトップへインストールするソフトウェアの代わりにクラウドアプリを利用することが増えてきました。その主な理由としては下記が挙げられます。

  • 新規ソフトウェアのインストールおよびソフトウェアの更新が不要
  • OS のバージョンなどプラットフォームに依存しない
  • 価格が安い
  • どこからでもアクセスが可能

クラウドアプリもWeb 経由でアクセスが可能なものが多くあります。

ウェブアプリとクラウドアプリの違い

クラウドアプリはクラウドを使って動作する

ウェブ経由でのアクセスが可能、どこからでもアクセスが可能などの共通点が多いことからも、2つのアプリケーションは混同されやすく、なかなか違いが分かりづらいものです。この2つの相違点を明確にすると、クラウドアプリはウェブアプリと異なり、クラウドを使って提供できるというところです。クラウドアプリは仮想サーバー上に置かれたシステムに対して動作するため、ブラウザがなくても動作します。ブラウザが不要なため、完全なオフラインモードでも利用できるようデスクトップなどにデータの保存をすることができます。

クラウド上で使うアプリケーションの機能が限られている場合は、デスクトップにインストールするアプリケーションと組み合わせて使用することも可能に。また、組み合わせることによって、どちらのソフトウェアのバージョンでも使えるといった柔軟な使い方ができるようになるでしょう。

ウェブアプリの課題

ウェブアプリの課題としては、柔軟なカスタマイズ機能の構築、ブラウザの種類やバージョンによる影響の解消などがあるのではないでしょうか。特に企業内では現在使っているシステムとの互換性などから、なかなかインターネットブラウザのバージョンアップができない環境にあるところも少なくありません。

このようなプラットフォーム依存への対応も、今後の課題となりそうです。

クラウドを利用してアプリが低コストで使える時代に

企業でアプリを使用するにあたって、コスト削減は決め手のひとつとなるのではないでしょうか。クラウドアプリの価格はリーズナブルになってきており、選択肢も増えてきました。クラウドアプリをうまく活用することで、高価なアプリのライセンス更新などの予算を、より企業の収益を生む部門へ投資することも可能となるはずです。クラウドアプリを使用して、ビジネスの速度を高めてはいかがでしょうか。

参考:

櫻木 さとみ

櫻木 さとみ

IT サポート歴13年、CCNP保持歴10年、現地採用で中国広東省日系電子工場での社内ヘルプデスク、マレーシアでコールセンターのウィルスソフトのカスタマーサポートなど海外での職歴もあり。