ニフティクラウド mobile backendではGitHub上で開発者コミュニティを提供しています。ニフティクラウド mobile backendを使っていく上で不明な点があればコミュニティ上で質問したり、Tipsを共有できるようにしています。
そこで今回はユーザコミュニティを提供するにあたって、選定にあがった他のコミュニケーションサービスを紹介します。
GitHub
まずは実際に利用しているGitHubです。こちらはIssuesを使っています。ラベルを使って、プラットフォーム(iOS/Android/Unity/JavaScriptなど)や機能(データストア/ファイルストア/プッシュ通知など)を分けています。
GitHubの場合、簡易的なアクセス解析機能も提供しています。それによって流入や一番多く見られている質問も分かるようになっています。とはいえ外部サービスゆえにもう少しデータが見られると便利なんだけれど…という場面も多かれ少なかれ存在します。
Stack Overflow 日本語版
最近はじまったStack Overflow 日本語版は開発者向けのQ&Aサービスに特化しています。そのため開発者向けコミュニティを提供するという点において大きなメリットがあります。アカウントを持っている人も多く、コミュニティも活発です。Monacaが実際に開発者コミュニティをStack Overflow上に提供しています。
Googleグループ
メールでのディスカッションを使いたい場合はGoogleグループを使うのも良いでしょう。昔のオープンソース・プロジェクトと言えばMailmanを使ったメーリングリストがよく使われていました。プッシュである分、購読が楽というメリットがありますが、自分と関係ない話題まで入り込んでしまうのが難点です。
ソーシャルサービス(Facebook/Google+)
FacebookやGoogle+であればグループを使ってコミュニティを形成できます。難点としてはコードを貼るような仕組みがなかったり、長文が読みづらいと言った問題があります。また、各ソーシャルサービスのアカウントを持っていないと参加できないという障壁もあります。
オープンソース
オープンソース・ソフトウェアを使うことで独自にユーザコミュニティを構えることができます。有名なところとしてはDiscourseやphpBBがあります。Discourseはオープンソースのフォーラムシステムで、例えばTwitterの開発者コミュニティでも使われています。フォーラムなのでQ&A形式で進むものもあれば、機能に関するディスカッションなどにも利用ができます。認証は独自またはソーシャルアカウントが使えます。
ASP/SaaS
フォーラムやQ&AサービスをASP提供するサービスもあります。EvernoteではIP.Boardを使っているようです。その他、UBB Forumといったサービスもあります。こうしたASPの場合、料金はかかりますがアクセス解析機能などはしっかりしているのがメリットと言えます。
DeployGateでは元々muutを使っていましたが、最近UserVoiceに変更したようです。
独自
どれも自社のニーズに合わないと感じたならばゼロからスクラッチで開発するという方法もなくはありません。ただし、その他の選択肢が多数ある現状を鑑みるに、大きなメリットがあるようには感じられません。むしろ開発、メンテナンスにかかる工数が負担になってくるでしょう。
一言で開発者コミュニティといっても様々な選択肢があります。大事なのはどういった会話をして欲しいかということで、それによって選択肢が変わってくるでしょう。さらに大事なのは利用する開発者の方が気持ちよく使えるかどうかです。そのためにはソーシャルアカウントの対応であったり、コードが綺麗に見られる、Markdownなどのよく知られた記法で書けるといった点も大事になります。
なお、コミュニティは資産になるコンテンツがどんどん蓄積されていきますので、後からの載せ替えがしづらいサービスでもあります。そのためできるだけ慎重に選定する必要があるでしょう。GitHubのIssue機能は書きやすく、ちゃんと通知も来るのでコミュニケーションが取りやすいと思います。ぜひニフティクラウド mobile backendでお困りのことがありましたらコミュニティにて質問してください。
Issues · NIFTYCloud-mbaas/UserCommunity