ニフクラ mobile backendを提供している中で度々聞かれるのが「海外ベンダーとの違い」です。提供されるサービスとしてはどのベンダーも似通っており、何を基準に選んでいくかは悩ましいのではないでしょうか。
そこで今回は当サイトで配布しております mBaaSのメリット より日本と海外のmBaaSベンダーの違いについてご紹介します。
日本市場の状況
2014年08月現在、日本では約8つのmBaaSベンダーがあります。
AWSについては先日発表された通りです。試用してみた感じでは、まだUSリージョン限定であったり、機能の実装が分かりづらかったりといきなり使えるといった感じではありませんでした(とはいえ今後は分からないので、これに安心せずニフクラ mobile backendを磨かないといけないのですが)。
そしてappC cloudさんについては先日の記事で紹介した兼業mBaaSになります。現時点で専業mBaaSとして一定規模のシェアを築いているのはリストの上位3社かと思います。
海外ベンダーの状況
対して海外ベンダーですが、約40社ほど存在すると言われています。なぜここまで膨れ上がっているのかというと、
機能面において各社大差はない
そのため新規参入しやすいのだと思います。
データのベンダーロックが生じやすく、一度使うと継続的に利用してくれる
積み上げ式に売上が見込め、スケールしやすいシステムなのだと考えられます。
といった理由が考えられます。そして、その乱立の中で発生するのがサービスの停止と買収です。
FacebookによるParse買収
mBaaSというキーワードが知られるようになったきっかけでもあるのが、FacebookによるParse買収です。それに続くように海外ではmBaaSベンダーの買収が幾つも行われています。
Parseは運良く継続してサービス提供を行っていますが、一般的に買収はサービスやブランドの移行が発生し、元サービスは閉鎖されるケースが多いです。その結果、預けていたデータがなくなってしまったり、APIのエンドポイントが変わってしまったりします。海外ベンダーにおいてはそういったリスクがあることも把握しなければなりません。
まとめ
そもそも40社近くあっても、信頼のおける、安定してサービス提供がのぞめる所というのはそう多くはありません。とても大事なアプリのデータを預けても安心できる、そんなベンダーを選定する目が重要になってくるのです。
eBookのご紹介
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