先日よりYahoo! Japanの提供するMyThingsとmBaaSが連携を開始しました。MyThingsはYahoo! Japanの提供する「あなたの毎日が、組み合わせで便利になる」というコンセプトのサービスになります。これだけだとどういったサービスか分かりづらいですが、例えば「雨が降りそうな時に傘を忘れないでと通知」が来るようにしたり、「特定地域のWiFiと電源が使えるカフェをリストアップする」といった処理を自分で作成して自動で実行できるサービスです。海外ではIFTTTなどが知られています。
そして特徴として、mBaaSのデータストアを定期的に呼び出して、オブジェクトを追加または更新したり、オブジェクトの追加を感知して別な指定した処理を実行できるようになっています。
これまでmBaaSではデータストアを定期的に呼び出す方法がありませんでした。いわばCron的なものがないため、その処理を呼び出すためだけに自分のコンピュータやサーバに設定を行わなければなりませんでした。今回、MyThingsが15分おきにmBaaSを呼び出してくれることで、大幅に改善できるようになりそうです。
使い方1 ステータスをメール
定期実行できるようになる良さとしては、データストアの状態を通知できるようになることです。アプリを提供する中で、データがどれくらいあるのかは日々気になるのではないでしょうか。MyThingsでは指定したオブジェクトが更新されるとイベントを実行することができるので、データの件数などを登録するようにしておくと、アプリのステータスを一目で管理できるようになります。
使い方2 データの増加を通知
アンケートであったり、ユーザ登録であったりと言ったイベントに対して設定することで、新しいユーザが登録したらSlack通知するような仕組みや、メールを送ることもできます。常にデータの件数をチェックするとAPIをムダに消費してしまいますが、MyThingsを使うことで日々の運用が楽になるでしょう。
使い方3 ログ収集
Twitterでツイートがあればデータストアに保存すれば、簡単にログが蓄積できるようになります。他にも各種ガジェットがMyThingsに対応していますので、そのデータをmBaaSに蓄積することもできるでしょう。情報を蓄積しておけば、後で分析するのも簡単になります。
使い方4 手動で実行
MyThingsは自動で処理を行うこともできますが、手動実行も可能です。現在の位置情報をmBaaSに記録しておくと言った使い方もできるでしょう。MyThingsでは複数のアクションを同時に実行できるので、ログを取りつつ何らかのアクションも行うような使い方ができます。
MyThingsではこれまでデータを蓄積する仕組みがTwitterやFacebookなど外部サービス向けになっていました。mBaaSであればプライベートなデータも蓄積できるようになります。それらのデータをアプリと連携させることだってできるでしょう。