スマートフォンでアプリをテストしようと思うと個々のデバイスにインストールしなければなりません。Androidではapkファイルを配るだけ(非公式アプリをインストールできるように設定を変更しなければなりませんが)ですが、iOSではプロビジョニングプロファイルを更新したりと作業が面倒です。
そこで使ってみたいのがアプリ配布サービスです。テスターの方に配るのはもちろん、アプリのクラッシュレポート収集にも使えるサービスが揃っています。
HockeyApp - The Platform for Your Apps
配信に加えてクラッシュレポート、フィードバック、利用解析などの機能があります。マイクロソフト社に買収されており、次期Visual Studio Mobile Centerに組み込まれることが決まっています。
Managing mobile apps and devices has never been easier | AppBlade
βテスター向けに配信に加えて企業内での利用も想定されています。クラッシュレポート、フィードバック、解析、新バージョンリリースのアラート、リモートインストールなどの機能があります。
TestFairy - Android beta testing - iOS beta testing
ログの取得、フィードバック、クラッシュレポートなどの基本機能に加えて、ユーザの操作を録画してくれる機能があります。操作している画面とCPUやメモリのグラフがあるので、どこで処理が重たくなったかと言った分析にも使えます。
Installr - Easy iOS and Android beta app distribution
テスターがデバイスのIDを登録したりする必要なくテスト用アプリのインストールができるサービスです。Apple Developer Potalと同期し、プロビジョニングを自動的にアップデートしてくれます。
Complete Mobile App Testing Tool - Ubertesters
アプリの配信やバグレポート機能に加えて、操作の動画録画、スクリーンショットを編集してアップロードできる機能があります。また、クラウドのテスターサービスを備えており、テスターがいなかったとしてもUbertesters内でテストの依頼が可能です。
TestFlight Beta Testing - App Store - Apple Developer
Apple公式のテストサービスです。元々あったTestFlightを買収し、iTunes Connectと統合しています。iOS専用になりますが、親和性は高いですし、他のサービスを使わずに済むのが魅力かも知れません。
The Most Seamless Beta Distribution Experience for You and Your Testers. | Beta by Crashlytics
クラッシュレポートを記録するCrashlyticsが提供しているのがBetaです。もちろん連携もしています。ユーザ毎に起動回数や頻発している問題などを確認できるようになっています。
DeployGate - 開発中のアプリの配布を、びっくりするぐらい簡単に
日本のサービスなので利用している人が多いかと思います。アプリの配布だけであればSDKを入れることなく、バイナリをアップロードするだけで使えます。SDKを入れることでクラッシュレポートやリモートログ、更新情報の取得、ユーザー認証などの機能が組み込めるようになります。
テスト用のアプリを配布するので、クラッシュするのが当たり前です。そうした時に正確なログが取れるか、どういった操作を行ったらクラッシュしたのかと言った情報が欲しくなるでしょう。今回紹介したサービスの多くがそういった情報を取得できます。
アプリの配布を楽にするだけでなく、品質向上のためにもこうしたサービスを活用していきましょう。