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スマホアプリの会員管理システムに必要な3種類のデータとは

スマホアプリの会員管理システムに必要な3種類のデータとは

スマホアプリで会員管理システムを構築するのに、クラウド上に保存しておくべきユーザデータは何かを最初に設計しておく必要があります。スマホアプリのユーザデータでニフティクラウドmobilebackendによく保存されているデータはこのようなものです。

  1. パーソナルデータ:基本的な情報

  2. SNSデータ:SNSサインアップ・ログイン時のキャッシュデータ

  3. 環境データ:ユーザの利用状況、他システム連携情報

会員管理スマホアプリによくあるオーソドックスなデータパターンを3種類にまとめてご紹介します。

1)パーソナルデータ:基本的な情報

一つ目は、アプリ・サービスで事業者が保持しておきたいと最初に思いつくパーソナルデータです。

例えば、番組表のアプリであれば「住んでいる地域」「よく視聴しているチャンネル」「お気に入りの芸能人」になりますし、学習塾のアプリであれば「会員番号」「受講コース」や「通っている教室」などが考えられます。サービスを利用する際に最低限必要なデータなので、サービスに併せて必要なデータをリストアップしていくことになります。

次に代表的なものは性別、年代、居住地などのデモグラフィックデータです。

  • ユーザ名

  • 性別

  • 仕事

  • 場所

後々「20代前半女性」など、ユーザセグメント毎にサービスの施策を打つために必要なデータの一部となります。必要になる場面も多いので、会員登録のサンプルとデモグラフィックデータを紐付けられるサンプルをご用意していますので試してみてください。

会員登録のサンプル Swift / Objective-C / Android / Monaca / Unity

デモグラフィックなどのデータと会員情報を紐付けるサンプル Swift / Objective-C / Android

2)SNSデータ:SNSサインアップ・ログイン時のキャッシュデータ

スマホアプリを利用者は、ほとんど何らかのSNSを使っています。一昔前はメールアドレスとパスワードを使った会員登録が主流でしたが、今はSNSが普及している環境を活かして、SNSとアプリやサービスを連動させることで、会員登録の敷居を下げるスマホアプリが増えています。

会員登録時にSNSのAPIを利用すると、Twitterを例にとると、下記のようなユーザデータをすぐ得られる事もメリットです。

  • メールアドレス

  • アバター画像

  • TwitterAPIから引っ張ったデータ

  • Twitter名

  • URL

  • お気に入り友だちリスト

  • Twitterアイコン

各SNSでは「メールアドレス」「アバター画像/アイコン」などを持っていて、それをスマホアプリのサービス側でも流用することがあります。SNSからデータを流用するには、ユーザ毎に払い出されたトークンが必要で、中間データとして保存しておく必要があります。

また、トークン(SNSのAPIにアクセスできるキーの一つ)を利用してSNSのAPIにアクセスする頻度を下げるために、SNSから取得したアバター画像やユーザ名などのデータをキャッシュしておく場合もあります。

SNSのトークンの取得と会員登録を ニフティクラウド mobile backend を使って簡単に管理することができます。

Facebook連携のサンプル Swift / Objective-C / Android

 

3)環境データ:ユーザの利用状況、他システム連携情報

最後に、ユーザは意識しない、主にシステムやサービス運用者が必要とする情報です。

例えばこのような種類のものです。

  • プラットフォーム情報

  • 別システムとの結合ID

  • ユーザのアプリ利用状況

プラットフォーム情報とは「iOS」なのか「Android」なのかや、「現在ユーザがダウンロードしているアプリのバージョン」など、アプリのバージョンアップやプッシュ通知の出し分けに利用するような情報です。

次に、別システムとの結合IDとは、元々Webアプリケーションで会員管理している際に、会員を特定するキーデータです。たとえば、「カラオケ店メンバーカードの会員番号」のようなものです。Webアプリとスマホアプリのユーザを紐付ける情報で、「WebアプリのAさん(会員番号XXXXX)はαのスマホ」または「αのスマホはWebアプリのAさん(会員番号XXXXX)」といった会員とスマホを紐付けるキーデータです。

さいごに、ユーザのアプリ利用状況とは、「最終アプリ起動日時」といった粒度の荒いものから「月次アプリPV数」や「機能Aページ閲覧数」といった、ユーザがどの機能をどれだけ使っているかを蓄積しておく情報です。これは、1)のデモグラフィックデータとこの活性情報を組み合わせて「今月アプリログインしている20代前半女性」のように利用状況に応じたユーザを絞込んだプッシュ通知を送るなど、施策を多彩に計画できます。一連の流れを下記に紹介しておきますので、試してみたい方は配信テストまで試してみて下さい。

絞り込みプッシュ通知のサンプル Swift/Objective-C/Android

さいごに

いかがだったでしょうか。この記事を参考にしていただき、会員管理の設計時にどういうデータでを持つ必要があるか、データ構造を見積もってみて下さい。また、アプリをローンチした後のプッシュ通知配信のために、持っておくべきデータも併せて計画していただければと思います。 アプリ開発の前に事前に会員管理機能を試してみたい、フィージビリティスタディの為にプッシュ通知を学んでおきたいという方は今回ご紹介したチュートリアルやハンズオンセミナーに参加して手軽にためすことができますので、是非トライしてみて下さい。