FJCT_ニフクラ mobile backend(mBaaS)お役立ちブログ

スマホアプリ開発にニフクラ mobile backend(mBaaS)。アプリ開発に役立つ情報をおとどけ!

スマホアプリ 会員管理に使えるアイデア

アプリ企画が固まった瞬間に訪れる 会員管理の課題解決をお助けするアイデアをご紹介

課題について相談しようかどうか考えている人

会員管理の実現方法について、よくご相談頂きます。 「ユーザ行動属性データはぜひとも手に入れたいが、個人情報は持ちたくないぁ。」 「会員管理ってひとことで言うけど、結構大変そうな気がする。」というご意見が非常に多いようです。

確かに、PCベースのWebサービスじゃない分、スマートフォンで沢山の属性情報をユーザに入力してもらうことは難しいのが実態です。

スマホとPCは違う1スマホとPCは違う2スマホとPCは違う3

 

そこで、自動で何となく会員データが出来る仕組みがあれば・・・と聞けば興味が沸きませんか?そんなアプリ企画者の方に向けて、今回は会員管理に使えるアイデアをご紹介したいと思います。

会員管理のアイデアを考えよう

 

1)なにをしたいか? どこまで管理したいか?

自分たちのアプリに一番最適な会員情報はなに?を見極める。

アプリ起動時にいざ、入力するとなると 属性いろいろ

  • ユーザ名
  • パスワード
  • ニックネーム
  • 性別
  • 年齢
  • 生年月日
  • 職業
  • お住まいの国
  • 地方・地域
  • 趣味趣向

・・・ これって面倒

面倒=離脱 という文字が頭をよぎり、これは避けたいと考えるでしょう。

まず、「なにがしたいか」そして、「どうすれば負担感が無いか」最後に「・・・で、どーする」を考えれば良いと思います。 難しいことではありません。ご自身がユーザになった視点で考えればよいのです。

 

2)ユーザがどう思うか

どこまでどんな種類の情報を集めるか?

よく陥ってしまうのは、サービス側の視点です。 確かにサービス側の視点に立てば、沢山の情報を収集したいでしょう。

しかし、ユーザ側や情報を集められる側の視点に立つと、入力をしないか・少ない方がいいに決まってます。そこで、発想を少しだけ変えてみましょう。サービス側としては個人が特定出来るまでの情報が欲しい訳ではなく、ユーザがどのような属性を持っているのかと知りたいというのが大きな動機になっているハズです。

そうであれば、持ち合わせている情報だけで、アプリの裏側だけで流通する会員情報を勝手に自動生成してしまおうとの発想に至るのでないでしょうか。

確かに、情報を集めすぎるアプリは怪しさが1,000倍くらいに感じますよね。予めユーザが持っている情報の範囲内で会員管理するデータを生成してみましょう。

 

3)ユーザに何も感じさせずに「ゆるーい管理方法」はないの?

答えはあります

表立って会員管理しないと割り切り、ウラでこっそり管理IDを作る「ゆるーい管理方法」を考えてみましょう。 でも、ウラで固定文字列をクライアント(スマホ側)に持たせると改変など、深刻な問題を引き起こす可能性を感じますよね。可能であれば、安全で動的に変化する一意の値/を持たせたいと考えるものです。

ユーザに多くの情報を入力させるのは大変

そのような値はどこから探せば良いのか、次にそのアイデアをご紹介します。

4)アイデアあれこれ

アプリ利用時に自動取得できそうなデータはなんでしょう デバイストークンセッショントークン? 固定ログインIDとパスワード? more・・・。

 

勝手に振りだすことが出来るIDって、つまるところ=アリモノのデータということですね。

  • 年月日時分秒
  • macアドレス
  • デバイストークン
  • センサーデータ(GPS、Gyroscope)

アリモノのデータでIDを生成する一例

  • たとえば①:初回起動時の「年月日時分秒」+GPSデータ+Gyroscopeデータ
  • たとえば②:macアドレス+デバイストークン
  • たとえば③:年月日時分秒ミリ秒+macアドレス

 

これだけのデータソースを利用すれば、渋谷のハチ公前・新宿アルタ前などの繁華街でインストールしても同じ値を持つケースはではないかと思います。

いずれにしても持ち合わせているデータを複数組み合わせで利用することで、重複は避けられそうです。また、既存システムとの連携はさらにもうひと工夫が必要になって来ると思います。

<ちょっと脱線>

機種変更を行うときに不安になるのが、アプリデータの引越しですね。

アプリ運用時のアイデア 通常 ログイン→ローカルデータ引き出し→ログイン認証

引越し 引越し→任意ID生成(引越し前後環境の紐付け)→移行→データ更新で利用再開

乗り換え時に有効な一時IDの発行が有効な手段になります。このときばかりは、ユーザもある程度の入力は許容してくれることと思いますが、アルモノのデータをベースとすることで簡単気軽な引越しが実現出来ると思います。

 

5)まとめ

  • ユーザを特定できるデータを保持するのはアプリの本当の価値を高めるために有効
  • ユーザに嫌われずにデータを収集する方法を考えよう
  • ユーザ情報属性情報は何でも集めりゃいいってもんじゃない
  • ユーザ行動が把握出来るレベルの情報で線を引こう
  • もとからスマートフォンの持っている値を活用しよう

 

会員管理のアイデアをアプリに活かそう

アプリの企画が煮詰まらないとなかなか会員管理のアイデア出しまで手が回らないものです。ご紹介した観点やアイデアをアプリの企画に活かしてみて下さい。

実装例・サンプルはこちらへ

ログイン機能のサンプル Swift / Objective-C / Android / Monaca / Unity

自動ログイン機能のサンプル Swift / Objective-C / Android

ユーザー属性情報編集サンプル Swift / Objective-C / Android