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Parse.comからプッシュ通知を移行する際の懸念点

Parse.comが終了宣言をし、後半年くらいでサービスが停止します。まさに今、乗り換え作業を進めている人も多いのではないでしょうか。幾つかの選択肢がありますが、私たちのニフティクラウド mobile backend(以下 NCMB)へ移行検討している方も多いかと思います。

そこで今回はプッシュ通知周りの移行についての懸念点を紹介したいと思います。Parse.comの頃からプッシュ通知を使っていた方も多いかと思いますので、参考にしてください。

iOSについてはほぼそのまま載せ替えられます

iOSでは同じ証明書を使ってプッシュ通知が送信できます。プッシュ通知のデータ構造は多少異なりますが、デバイストークンを移行すればプッシュ通知が送信できるようになります。

AndroidではSender Idを設定していれば移行可能です

Androidの場合、Parse.comではSender Idを設定しなくとも送信できるようになっていました。その場合、Parse.comが持っているSender Idと秘密鍵を使って送信を行っていたのですが、現時点で秘密鍵は公開されていません。そのため、Sender Idを未設定でプッシュ通知を送っていた場合はプッシュ通知の移行ができません。これはParse Serverを使った場合でも同様です。

元々Sender Idを設定していた場合はそのまま移行が可能です。こちらはiOSの場合と変わらず多少のデータ構造の違いはあれど、コンバートできるものになります。

移行時の問題点

まず移行の前提としてParse.comのSDKとNCMBのSDK両方仕込んだアプリを作る必要があります。この状態で2つのアプリが存在します。

  • Parse.comのSDKのみのアプリ
  • Parse.com/NCMB SDK両方が入ったアプリ

Parse.comのSDKしか入っていないアプリはデバイストークンの取得後、Parse.comのサーバにデータ登録されます。両方が入ったものはNCMBにのみデータ登録されるようになります。

移行はアプリによって、2パターン考えられます。

アプリからプッシュ通知を作成していない場合

つまり管理画面やREST APIから一括してプッシュ通知を作成していた場合です。この場合、Parse.comにあるデータをすべてNCMBへ移行し、そしてParse.com分は削除してしまうのが良いでしょう。なお、デバイストークンの取得と登録はNCMB一本にします。

そして継続的に運用していく中で、徐々にParse.com側のデータは増えなくなります。そうなれば移行完了と言えます。

アプリからプッシュ通知を作成している場合

これはメッセージ系アプリなどで友達への通知をリアルタイムに行いたい時に使われます。この場合、Parse.com SDKしか入っていないアプリはParse.com上にあるデバイストークンを使いますのでNCMBへはデータのコピーだけに留めなければなりません。また、この場合はParse.comにもデバイストークンを登録するようにしておくべきです。

データはデバイストークンの値と更新日を見ながら何回か繰り返し行っていく必要があります。これはParse.com側のプッシュ通知作成がなくなったタイミングで移行完了と言えるでしょう。

すべてのデータ移行は困難です

古いアプリをインストールしたまま、放置しているユーザは多かれ少なかれ存在します。そうしたユーザが居続ける限り、全デバイスのアプリ更新は難しいでしょう。目標8割といった具合に目安を立てて進めるのが良さそうです。

デバイストークンを登録しているユーザについてはアプリのアップデートを積極的に促すようにしましょう。そうしたところでもプッシュ通知機能は役立つはずです。開封率グラフ機能もありますので、どれくらいのユーザが反応してくれたかも分かるようになっています。


古いアプリとの共存期間を考えると、なるべく早めに告知を出しつつ移行してもらう必要があるかと思います。Parse.comから移行を希望される方はぜひ早めにParse乗り換え相談会までご相談ください。