一般的にプログラミングの経験がないとスマートフォンやタブレット向けのゲーム開発を行ったり、アプリを作るのは難しいように思います。しかし最近ではフレームワークが充実してきており、敷居は下がっています。
さらに今回はプログラミングコードによくありがちな英数字が並んだ状態が苦手という方向けにビジュアルプログラミング言語を紹介します。特にiPadをはじめとしたタブレットでも動作しますので手軽に試せますよ。
MIT App Inventor 2
かつてGoogleが開発し、MITに寄贈したAndroid用のビジュアルプログラミング言語です。AndroidのUIコンポーネントも多数用意されており、ドラッグ&ドロップでUIを作ることができます。そこにパーツを合わせることでカメラアプリやTwitterクライアントのようなものを作ることもできます(via 連載インデックス「App Inventorでアプリ開発はどこまでできるのか」 - @IT)。
Blockly | Google Developers
BlocklyはGoogleの開発したビジュアルプログラミング言語で、ブロックをつなぎ合わせることでプログラミングできるようになっています。自分でカスタマイズしたコンポーネントを作ることもできるので、詳細なロジックを作ることもできます。最終的にJavaScript、PHP、Python、Dartなどといったプログラミング言語のコードが出力できるようになっています。
Hopscotch - Make your own game. Learn to code.
Scratchに似たUIですが、よりiPad向けに最適化されています。ゲームを作れるようになっているのが特徴です。
Cato’s Hike – hwahba.com
どちらかというとゲームを通じてプログラミングを覚えていくという類のアプリのようです。キャラクターを分岐などを指定して動かし、目的地まで達すればクリアのようです。
iSqueak Wikki: Home of the iPhone/Touch/iPad port of Squeak
iSqueakはSqueakをiOS向けにコンバートするプロジェクトです。自分でコンパイルする必要があり、また完全に動作する訳ではありません。
MOONBlock
MOONBlockは日本製でScratchに似たインタフェースのゲーム開発環境です。特にゲームを開発できるという点において特徴があります。
VISCUIT(ビスケット)〜コンピュータを粘土のように〜
VISCUITはタッチを使ったゲームであったり、インタラクティブに動く絵本を作ることができます。元々用意されているキャラクターを配置してタッチでアクションを起こすようなゲームが作れます。
Pyonkee - iPadでビジュアルプログラミング
PyonkeeはScratchをiPadに移植したもので、プロジェクトの互換性もあります。Scratch同様にオープンソース・ソフトウェアとして公開されています。
いかがでしょうか。ビジュアルプログラミングの世界は急激に成長しており、プログラミング言語を覚える最初の一歩として取り入れられています。もちろんゲームなど特定分野においてはビジュアルプログラミング言語だけでできてしまうものもあります。
教育用途としては自分でビジュアルプログラミング言語を作ってしまうのも良いかと思います。通常のコーディングとはまた違った面白さがあるのではないでしょうか。