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スマホアプリ開発にニフクラ mobile backend(mBaaS)。アプリ開発に役立つ情報をおとどけ!

mBaaSのアカウントを引き継ぐ方法

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ニフクラ mobile backend (以下mBaaS) は無料ではじめることができるため、会社内でスマホアプリ開発を行う際に、開発当初は個人のアカウントで利用していたけれど、他の方にアカウントを引き継ぎたい場面があります。例えばアプリが運用モードになって開発者と運用者が変わったり、部署異動にともなって担当が変わったときなどが想定されます。

今回は、mBaaSで、AさんがSNSアカウント(google)でmBaaSを利用し始め、そのうちBさんのSNSアカウント(google)にmBaaSアカウントを引き継ぎたい場合に、どのような手順でアカウントを引き継げばよいのかを具体的にご紹介します。

はじめに

SNSアカウントに対応したmBaaS

「ニフティクラウド」は2017年4月1日に、ニフティ株式会社から分社し、新ブランド「ニフクラ」として名称を変え、サービス継続することになりました。

分社に伴って、ブランドのみならず、個人向けのお客様に提供していた「(個人用) @nifty ID」によるサービス利用が提供できなくなり、代替手段として「facebook」「twitter」「google plus」の3種類のSNSアカウントによる「ソーシャルID」で mobile backend を利用できるようにサービスを変更しました。

便利になった点

SNSアカウントにより、便利になった点不便になった点があります。

便利になった点は

  • 新たに@nifty会員をサインアップすることなく、お使いのSNSアカウントでmBaaSが使えるようになった
  • 1つのmBaaSアカウントに最大3つのSNSアカウントを紐付けられるようになった

という点です。

不便になった点

反対に、不便になった点は

  • SNSアカウントのmBaaSを@nifty法人会員のmBaaSに移行できなくなった
  • クレジットカード払いと請求書払いを途中から切り替えられなくなった

という点です。そのため、mBaaSにサインアップする段階で、有償プランの支払い方法を見据えて、アカウント種別を決定する必要があります

クレジットカード払いと請求書払いでアカウント種別が違う

どちらも無料のBasicプランから開始できますが、将来的に有償プランの支払い方法を「クレジットカード払い」にするか、「請求書払い」にするかでアカウント種別が違います。

クレジットカード払いではSNSアカウント

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SNSアカウントで、有料プランの支払いが必要になった場合の支払い方法は、クレジットカードのみ選択できます。サインアップ後に、請求書払いに変更することはできません。

請求書払いでは@nifty法人会員

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日本の企業によくある「請求書払い」による支払いを要する場合は@nifty法人会員を事前に契約する必要があります。このときの有料プランの支払いが必要になった場合の支払い方法は請求書払いのみ選択できます。これも同様にサインアップ後に、クレジットカード払いに変更することはできません。

【重要】SNSアカウントから@nifty法人会員への移行はできない

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そして、この仕様の一番のポイントは、無料プランのサインアップ時点で、アカウント種別を決定しなければならない点です。なぜならサインアップしたあとに、アプリのデータを引き継いでアカウント種別を変更することができないからです。

データは引き継げない

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以前は@nifty個人会員から法人会員へmBaaS内のデータを引き継ぎつつ、クレジットカード払いから請求書払いに支払い方法を変更することができました。

しかし、SNSアカウント化した事で、この相互切り替えができない仕様になったので注意が必要です。

SNSアカウント間での移行方法

SNSアカウントで便利になった点で説明したように、1つのmBaaSアカウントに3種類のSNSアカウントを紐付けられます。ただし同じ種類の(Google から Googleのような)SNSアカウントの変更はできません。

しかし、この複数のSNSに連携できる機能を使うことで、AさんのGoogleアカウントからBさんのGoogleアカウントにmBaaSのアカウントを引き継ぐことができるので、その方法をご紹介します。

AさんからBさんへ引き継ぎたい

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スマホアプリを開発していたAさんは、当初は自分のGoogleアカウントでmBaaSをサインアップして利用していました。

しかし、部署異動にともない、BさんにスマホアプリとmBaaSのアカウントを引き継がなければならなくなりました。

AさんがSNSアカウント(google)でmBaaSを利用し始め、そのうちBさんのSNSアカウント(google)にmBaaSアカウントを引き継ぎたい、そんな場合にどうやって移行するのかをご紹介します。

Step1 AさんがGoogleでmBaaSにサインアップ

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Step2 AさんがfacebookでmBaaSと連携追加する

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Step3 AさんがGoogleのmBaaS連携を解除する

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Step4 BさんがGoogleのmBaaS連携を連携追加する

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Step5 AさんがfacebookのmBaaS連携を解除する

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という手順で、BさんのGoogleアカウントでAさんが使っていたmBaaSアカウントを引き継ぐことができます。

@nifty法人会員での移行方法

ちなみに、@nifty法人会員で登録している法人名や担当者を変更する場合は、お手続きに関するお問い合わせからご連絡いただき、書面で変更する必要がありますのでお問い合わせください。

まとめ 支払い方法とアカウント種別が重要

  • 無料プランのうちからあらかじめ有料版の支払い方法を決めておく
  • 支払い方法によって、SNSアカウントか法人アカウントかを決める
  • SNSアカウントの場合は別のSNSアカウント経由で引き継ぐ
  • 請求書払いの会社で開発する場合は最初から法人アカウントでサインアップしておく
  • あとからmBaaSアカウントをSNSアカウントから@nifty法人会員にはできない

いかがだったでしょうか。新しくなったmBaaSの会員体系をご確認いただき、スムーズに担当者引き継ぎができますように、ご参考にしていただければ幸いです。